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街路樹の金木犀の滴る風吹く仙台に一人溶け込む
7
山頂の空き缶蟻が集ってる虫が苦手な誰かの記憶
5
美しと 人は花見て 囁やけど 露にも知らず ただ咲きにけり
17
湯上がりに 冷へたカルピス 夏の味 風鈴歌ふ 宵の涼風
24
あと少し 終わるか否か 自分次第 切実に欲しい 私の夏休み
9
甲子園 暑くなりすぎ 真夏の日 夕方からの 試合も熱い
4
いいおんな粋なスカートひるがえす 白百合からのそおゆう連想
8
霧雨に蝉の翅とて湿るやら 音のなき朝に百合が一輪
17
夏休みマックポテトを頬張りし孫の面立ち大人びてドキッ!
14
いまさらに人生などと語らへば 冷酒いつしか温まりており
20
kanak
10
千首まで 一日一首を続けんと 拙き歌も詠み継ぎにけり
23
母親の夜中のトイレあるからと眠剤やめて正解か、コレ/(介護)
25
盆前の 猫の手借りたし 心地あし お手を拝借 嫌がり逃げゆ
13
ヒロシマを劇で演ずる生徒らの瞳に静かな平和の祈り
33
夏期講習 迎えの車 断って 毎日歩く 君の隣で
14
漆黒の闇に紛れて漂いぬ 眠れぬままに
時刻
(
とき
)
を数えし
18
夏果てにないてる私はヒグラシで もう行くのかなカナカナカナカナ
8
海の中沈んでいると思ったら ただの夏風重い空気で
9
暗闇が小さな孔に見えました 世界に空いたトンネルみたい
7
ヒグラシは カナカナカナシイ 逝く人の カナシイカナシイ カナカナカナ
5
オヤツだよ ヌテラを塗った ビスケット ひとくち食べて 子どもらが逝く
1
昼なれどお玉ヶ池に虫の音も無く不気味さが増せし箱根路
23
ひと鉢にキョウチクトウ科日日草赤き小花の星が満ちたり
21
土手の端に高々赤く花が満ち我が町示す大紅ウツギ
16
三つ葉閉じ嵐近しと吾へ告げるカタバミたちの賢き真昼
25
ギザギザで皆不揃いの葉の先の毛にウインクをさせるベゴニア
15
歓声は 命の袂 突き刺して 噴火を待たず 世代交代
9
土手の端の白百合数え香を吸わば花の数だけ溜息が満ち
18
登り切り達成の碑を立て下る峠は旅の導べとなりぬ
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