花火客みんな帰って戦争が終わった後のような静けさ
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誰彼にイライラしたら自己中症 誰も世界の中心じゃない
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こどもからおとなになるための儀礼ひとり暮らしの初日の深夜
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夜毎往きみなしご猫の背骨知る明日も処暑に浸すを赦せ
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きっとある短歌カラオケ専門店 自作を詠って採点されたり
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限りある命の予感知らされた 秋になるのか もう秋なのか
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惜しむよに水色の雨落ちてきて僕らの肩にピリオドをうつ
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カラスがね朝から水浴び噴水の端 真っ黒だから干からびちゃうね
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夏 身長比べ 距離2㎝ されどもあなたの頭には、まだまだ追いつけないなぁ
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私はね何色なんにでもなれる 青赤水色 オレンジと 灰色に紺 今日の空なんだか綺麗
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秋隣あきとなり 叶うことならあなたのそばに あぁあなたは来ず 二月の別れ
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バスの席われ譲られて老け見えを心配するも還暦近し
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隣 あなたの力強い手だけを見て ときどき横目でこっそりあなたの顔を見た
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問題は解けるというよりほどけると 読んでる方がしっくりとくる
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休日に夕食終えて満腹の君の寝顔は少し物憂げ
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夜空裂き 君の眼に 恋が咲き
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なだらかな丘の稜線にも似たり 健やかであれモンゴルの犬
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ねこたちや パターンBで ねんねしよ ねんねまえゴハン まんぷく・しやわせ😸😸
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左手に照らすは ほんのりピンク色 明るき 女性専用車両
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単純に 早寝早起き 良いんだが 早く起きると 早く眠なる 
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昼休み 給湯室で お茶入れる お揃いのマグ 秘密の二人
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座ったが初乗り路線落ち着かず首を伸ばして駅名凝視
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ふくらんだ ホクロの真ん中に 毛が一本 孤島に生える ヤシの木みたい
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月光夜どうしようもなく秋の風あしたは桃を買ってきましょう
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コオロギの鳴き声よりもチクチクの脛に目をつぶればそれが秋
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金木犀香りはじめて秋にしよう 夏は君が長袖着るまで
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日を仰ぐ黄色と渇いた紫と 頬寄せてみればいずれか薫る
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リモコンの 単三電池を 抜き差しし 電池を延命 させていた夏
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予報見て秋の気温じゃねぇよとか呟いたとてただ独り言
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来たる日は明けの遠のく夜長月 瞳塞がず夢見る如く
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