miti
1
2
投稿数
82
来た道を戻ったとこで帰れない こちらにもなく あちらにもない
6
立ち待ちに赤月過ぎて春朧 ひとときよりも いつも見ててね
5
そこかしこ 光あふれる この街は にぎやかすぎて 星が見えない
5
足元に散る花びらの主なし どこから来たの 私は香川
7
泣きながら残り時間を箱に詰め 深夜旅立つさよなら故郷
11
独りじゃない事は知っているけど ここに誰もいないから寂しい
6
地平線近くに見えるシリウスは 赤白青に揺らぐレイリー
7
雪よりも一足先に白散らせ 月夜が照らす 八重の山茶花
19
薄明に高く居残る歳星は 来る明星を一目見たくて
6
そろそろと 列を彩る 車たち 火葬場向かう 先頭は祖母
5
何もない 何も持たずに ここにいて  ずっと動かず 遠くを見てた
5
ただ一つ 誇れるものが あったなら  それだけ抱え どこへも行けた
9
窓開けて金木犀が鼻かすめ 空には月と木星並ぶ
10
小雨ふる 夜道に傘を 振り回し さながら軽業師の真似事
8
目に見える孤独の道を 歩くより暗闇に そっと逃げ出したい
8
代表が話す十月の予定は 私にはない未来の話し
6
せせら流れる小川すら 行くあてが あるというのに 私ときたら
5
月食が話題を飾る一夜きり 既望の夜も変わらず照らす
5
駐車場 窓の縁の子バッタは秋の入口 どこまで行くの
5
光立て消える最期の星の屑  人の屑にもなれない我が身
5
ラジオからラッキープール聴きながら ロコモコ丼を頬張り 夏
9
心待ちの流星群に水を差す 何度見たって変わらぬ予報
8
結末に気力を奪う夢見には 楽しいはずの週末さえも
8
田水張るカエルを探し練り歩く  水面と合わせ 二羽のシラサギ
8
空洞の 腹に響くは 夏の音  暑さと残る 蝉の腸
5
生誕を祝う言葉に頬ゆるむ夕方だって遅くはないよ
15
自分ならモランのそばに寄り添って理解し合えるつもりでいる
5
梅雨明けを謳った空はまだ霞み 茹だる暑さが夏を告げてる
9
帰り路に 空を仰いで することは 相手のいない 星座の話
6
正しさの世界で正しさ以外の美しさを求めて 描いて
4