「迎え来て!」ライブ後 娘の催促に 「何分後?」と言う夫タクシー
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工場に迷うて来たる黒猫は総務課長の苗字(く ろ だ)で呼ばれ
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なぜおれの せなかをぐーで なぐったか きみにきいても きみはこたえず
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箸が転がったらおかしいのかという実験をしてるとなりのテーブル
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悲しくて 目が覚めた朝は トーストに 多めのジャムで 労わってあげて
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鈍色の  天裂く雫に  打たれつつ  我の偽りの こころ剥がれり
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「ニコリ」買い 半日数独推理パズル  このワクワクはザ・小学生
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駄菓子屋に駆け入る親子のシルエットあれが今夏のはじまりだった
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風渡る葦のさざめく満天の、君の人差し指に蠍座
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体力を奪ひぬ宵の猛暑にも抗ひオアシス目指し家路へ
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今日ひと日乗り切ったなら夏休み 休む前から明けが疎まし
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夏休み 子どもら集う 体操の 元気な声が 朝空に満つ
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鹿之助 七難八苦と 願いしも 一難一苦 避けたき我ぞ
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蝉時雨 耳をつんざく ように降り 一糸乱れず  ピタッと止んだ
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天災も戦争しても逃げられず家と心中思う夏だな
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黎明に羽化なす蝉のいのちかな 心揺らるる神秘あふるる
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末娘夫婦がねぷた見物に。東京の夏をみやげに里帰り
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十八度と三十一度との気温差に「なにをきようか?」出勤前に
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蜩の鳴く夕暮れは憂かりけり誰(たれ)を待つともなき身にはあれど
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日陰っていう口実でくっついて 視界にない風鈴がうるさい
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歳重ね 床付く刻は早まりて 目覚むる頃は丑三つの刻 
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眠れない夜であるのを受け入れて 眠れぬ俺を受け入れられない
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朝起きて 寝るとこまでが 一日で 寝て起きてから 次の日らしい
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白ワイン冷やす間に五色菜のサラダとささみフライ作りぬ
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渓流の釣りに心を集中す仕事も歌も似て萌ゆる我
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人一人生きる戦の旅に抱く重き命を父より学び
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うろこ雲水面に流れ夏風と陽へ消え赤き海の朝かな
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三月経ち咲いたジニアへ空で笑む父母思う我も微笑む
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陽が好きな子と半日蔭でも育つ子は皆我の愛でし花々
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