ズッキーニ ツナ缶油で炒めたり ポン酢を垂らし 初夏の味わい
25
植物がこときれるその瞬間に 気付く誰かは いるのだろうか
11
寝息の獣臭でさえも好きで好きで こんなにもあなたのことが
2
リビドーはもういいからさ抱きしめて肯定してよこの間違いを
4
つるバラが花盛りなり角の家赤や黄の花陽に照らされて
9
今日こんにちも思い出運ぶよ観覧車 喜怒哀楽とか関係なく
3
嘘ではない 甘えて弱くて華奢な夜財布のような男と歩く
7
花である呪いを捨てて私たち 泥水に浸かる何処へでも行ける
6
クッキーを食べるたび口の端汚す 三十路なんてさこんなもんだよ
4
風気たりて 血生かしたる 薫風よ 癒したまいて はよ風邪治れや
5
遠くより耕運機る音届き梅雨の前ぶれ嗅ぎに出かける
13
陽と風を浴びながら 寝そべる猫を 網戸越し見守りて 物干し
18
父祖の地に奥津城の角アジサイが芽吹いていると姪からの知らせ
22
きみと空を歩き続ける夢を見て目覚めると髪が風になってた
8
のんびりも 早起きとおなじ 三文のトクであるとな のんびり行こう
19
この子ならわかってくれるかも知れぬ誰にも言わぬ我の決意を
9
パジャマの上 起きてみたらば 脱いでるわ タンクトップいっちょで寝よか(湿度高い)
11
ニャンプロ🐱🐱は あそびか ケンカか みわけてね レフリーすとっぷ ひつようなときも
16
私には虫歯があるがこの虫歯 私が死ねば 雲散霧消
4
つるバラを垣に這わせし家のあり赤白黄色歌の如くに
6
帰宅後に強まる雨と凄い風ビニール傘や無事でなにより
20
夢ですらあなたを視界の端っこに捉えるだけで満足してる
8
今日何か機嫌悪いの?尋ねられ知らないうちに親子逆転
11
空想の世界にいつか行きたいとこぼした君の儚い瞳
7
素人はネット頼りの畑仕事苗を買い来て夢見る実り
16
十坪の市民農園借り受けて知識も無きに畑耕す
14
イヤホンもアイスもはんぶんこする癖が抜けないあたし 家中に未練がひっそり
10
笑はれてなさけないのは僕でしたあなたに恋をしてたかもめも
5
列をなし 特売卵 待つ我ら 休みの朝の タスクとなりて
19
突然の 早期梅雨入り 不意打ちで 心の準備 まだできぬまま
14