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何もない砂漠に薔薇が咲きました 訳知り顔で教える我が子
4
苦手なる香り発する
(
気に食わぬ匂いしやがる
)
柔軟剤安売りせしがただ恨めしく
9
まな板にのせたきゅうりを叩き割る初夏の香りがひろがる夕べ
19
餅をつく月の裏にはお団子を作るうさぎが居る ?君笑う
17
過ぎ去れば皆恋焦がれる雪のよう 春が来なければ別れもないと
4
ビー玉を 真二つにした 月出ずる 人の営み さやかに照らし
26
セーターでは我慢できずにヒーターのスィッチをオン!「小満」の候なれど
4
友くれし採れたて新じゃが皮付きで煮っ転がせば
初夏
(
はつなつ
)
の味
25
面白いマンガを読んだときにだけ動く感情 尻ポケットに
3
ありがたくスクワットせり入院に落ちた筋肉もどす一歩目
9
元通り字幕で映画観る五月 吹き替え好きな君と別れて
5
運転手どうし片手を上げ合って若葉のなかをすれ違うバス
26
神様が宿るらしいよ
紫陽花
(
あじさい
)
のひらひらじゃなくてつぶつぶんとこ
3
屋根の
上
(
へ
)
でハクセキレイがピーピーと ふわり着地す吾の歩く先
27
風運ぶ青草の香に深呼吸 遠くに聞こゆ草刈りの音
29
焼き上がりし 写真映りの美しく 日がな嬉しき ナルシスのごと
21
通院の道は楽しき沿道の 畑に満ちる命を見つつ
26
影かたち何もないもの抱いている神か形見かそういうものを
17
幾代にも 浮き沈みある 人の世を 月を遮り 流れゆく雲
11
五月雨
(
さみだれ
)
を合図に 咲き
初
(
そ
)
むる紫陽花 梅雨色に染まりぬ 初夏の町
24
服・寝具仕様を替えて奥の手をもう探してる夏の序章に
18
米国の イラン情勢を 喩ふれば 膣痙攣し 医師をひた待つ
7
蓴菜の 吸物の如 あっさりと 逢ひて別れし ひともありけり
10
父母にさへ 秘めし心の かたそばを 持ちて彼岸に 渡る日を待つ
13
芭蕉の句 読みて背を向け ねぶの花の 御太鼓見せつ 真野響子は /芭蕉:象潟や雨に西施がねぶの花
9
生活の残滓流るる放水路 ぢっと見詰める魚影の鈍光
18
水溜り 蛍光灯と溶け合った ヘッドライトに照らされて夏
4
地平線 ツツジは咲いて雨が降る I love youはいつも加害者
3
グミの実を久方ぶりに口にしてノスタルジアは初夏の赤い実
13
芝刈りの後に小鳥ら舞い降りて夏の香りを一緒にかごう
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