朝が夜昼が昼夜は朝このどこにでもいれていれない
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なくなった言い出したから買ってきた子供用のハサミが二つ
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一日に一首の短歌うたを志す 続きし不思議ひととせ過ぎし 
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今月は朝活時間を大切に 小さな種が大きく育つ
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頑張った子らを迎え撃つ予算不足 すくすく育ってほしいと祈る
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メキメキとメッキを貼るのが上手くなる ありのままで君と出会いたい春
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「百聞は一見に如かず」と動画ながめ手順通りにパソコン再生!
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緩やかに 穏やかに終わりへと向かう 人生はそれまでの道草ね
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黙り込む二人に風が吹き抜ける春の嵐よぜんぶ持ってけ
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許されてしまう軽さに戸惑えば花びらだけが風に舞ってた
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ストローをシュークリームにぶっさして吸ったひとりになれたしあわせ
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ひるまにはうまく見えない空にある細かい穴を通る死ぬとき
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あのころは未来が無限だったから最小公倍数がなかった
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霧が立ちこめてしまって深い霧見えなくなって仇でさえも
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シロップと白桃にフォーク突き刺して 午前2時の秘密の茶会
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カーテンの隙間で揺れる白い影 静かに満ちる午後の寝室
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ビデオには幸せ『だった』頃があり無くした部屋で微笑んで泣く
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寝る場所が 寒さによって 変わる猫 布団に来ない 春の知らせ
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あのうめも このうめも名が あるけれど ただのうめとみる たにんみるみたいに
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ここに梅のかおりがきたね 坂の下 傘を杖にして母の言う
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死んでいるように生きてるアンデッド暗涙流す午前三時ミッドナイト
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裏切って 引いたくす玉当たったの? 「幸せ」云えよ でなきゃ許さん
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短期的に見れば毒のほうが救い まぁ毒なので 毒なんですけど
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東京か流石に遠いな生霊を 飛ばして行くか推しの祭典
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ただの板 理解わかってんだよでも欲しい 推しが印刷された板だし
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常夜灯ともして休む就寝時今日の私を捨てておやすみ
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センパイの姿が消えた校舎には新三年のキリッとした顔
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卒業の祝いの花を手渡せばあふれる涙に彼は俯向く
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唇と唇が触れ合うのでさえ拒みし君と 洗濯物干しつつ夏巡る
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潮騒も海風さえも口揃えささやくきみはただ一人だよ
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