Utakata
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ナミマ
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しょっちゅう編集します。許してください。三十一字自由律が主です。
帰りたいって気持ち、心込めて空中にパンチする昼休み
9
街灯は不安のやうに明滅し 野分は草を食み虫の闇
10
カオス!デパ地下に淀む香りはタイムパラドックスの金木犀
8
涼しきを求め暴れる寝相かな
俳句
まだ暑い
7
草花はうねり轟きちぎれゆく
黄
(
き
)
帽
(
ぼう
)
被りし子ら跳ねて 秋
11
フラッシュのやうに刺されし網膜の青ぞ地球の血 いまだ夏
11
仏
(
ぶっ
)
桑
(
そう
)
花
(
げ
)
どのくらい死んでるだろか 五丁目の庭思う 彼岸の夕べ
8
夏はアラカルト 熱波で逃げ水 あとはケセラセラ 美味しい死に方
6
引っこ抜かれた歯の弔いじくじくと 空き家に涙は溢れ 零時が過ぎゆく
8
引いたばかりの大吉すべて燃やし凶を木に結び
一
(
いっ
)
時
(
とき
)
不安を味わう
7
瞬きをするかのような幕切れの終戦のあと地獄地続き
8
スプリングと名乗りし店 四分の三眠れるか 解夏遠からず
7
ビロードの幕に火花よ転がりて 崩れ落つが如き夜空かな
11
星飛んで 公衆電話明滅し
他
(
ひ
)
人
(
と
)
の
生
(
しょう
)
死
(
じ
)
ぞ
一
(
ひと
)
欠
(
かけ
)
ぽっち
9
一振りの白き踏み込み 夏の
貌
(
かお
)
俳句
4
遠くで笑うようなひまわり畑 ぽつんと君がいて 影が薄く伸びゆく
11
きみの「はい」という声から恋はじまったから拐われてくれないか
6
暮れなずむ前田さん
家
(
ち
)
天ぷらのかおりまとひて黄金夢想
9
関西の血
馥
(
ふく
)
郁
(
いく
)
たるおもしれー女は ハム語パーへくちなり
5
友垣の歌に誘われ波まかせ 泡沫まといクラムボン笑う
6
一切が不意であること サイレンは夏空に
染
(
し
)
む 神の鐘楼
14
わ わた わた わたしがぶれて 地の揺れる 戻らざるもの
過
(
よ
)
ぎる夕凪
15
王子さま 紙飛行機は星の風に乗って 薔薇を 見る だろうか
10
箱の名は 電話か墓か 時刻表側の 階段にて訊かむ夏
10