TORAKO
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日々の想いを三十一文字に・・・

真夜中の非通知電話 流れおる着信音に思ひ巡らし
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蒸れ匂ふ栗の花の香まとひきてバス停までの長き坂道
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道端の夏の定位置確保して色とりどりに立葵咲く
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車窓より初夏の木立ちが流れゆく切れ間に遠く水平線見ゆ
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木々の葉が陽射しに透けて輝けり夏は来ぬとぞホトトギス鳴く
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台風の進路気にしつ青梅のヘソ掻き作業夫と励みぬ
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草を刈る傍らにる野イチゴを喰みて広がる初夏のきらめき
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香り立つ夜の帳に誘われてそぞろ歩かん時空散歩へ
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青空に春雷響き通り雨濡れた身体を陽射し包みて
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新緑の清しき風を吸い込みて五臓六腑が青に染まりし
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故郷の思ひで辿る旅終へて夫とねこ待つ家に帰へりき
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故郷ふるさとに向かふ列車に身を預けに戻りゆく旅始まりし
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カタクリの恥じらうような花一輪長き時経てやっとお出まし
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廃屋の荒れにし庭に水仙の栄華の名残り一隅を照らす
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AIにの歌の意味尋ねれば吾も気づかぬ真意答えぬ
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テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
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雑踏で老いにし君とすれ違い後ろ姿に面影重ぬ
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球根のでし芽見んと四つ這いになりて地中の温さ伝わり
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獣らも恋人たちも陽だまりでつがいで暖とる3月のZOO動物園 
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「誇り高き下等動物」君のことそう呼ぶことで怒り鎮めん
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求めても求めてもまた求めても与えようとせぬ君のプライド
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春光と冷たき風が連れてくるあの日3.11の記憶時経ちてなお
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ピンクから黄色に変わりし店先の居並ぶ花に頬ほころびぬ(再考)
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寒緩み買い物帰りにセカストで明るき色のコート手に取り
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眠りから覚める合図や梅一輪開きて庭の色づき始む
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北窓のデンドロビウムに逞しき花芽みつけしふたつみつよつ
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粉砂糖ふりかけたごと朝の雪昼には溶けて雛飾り出す
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萎れたるポインセチアの花殻を摘みて春光注ぐ如月
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福豆を年の数だけ喰む夕べ膝で微睡む猫大あくび
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老梅の萎えし枝にも雪積もり 冴え冴えと立ち大寒迎ふ
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