Utakata
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TORAKO
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日々の想いを三十一文字に・・・
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厨より盆の膳の香漂いてあの世とこの世の客迎え待つ
13
人生の名シーンほぼ撮り終えし伏線の意味知りて腑に落ち
13
夏休みマックポテトを頬張りし孫の面立ち大人びてドキッ!
12
昔住みし町を歩けばよみがえる吾に向けおる君がまなざし
12
うすれゆく記憶のなかで吾の名は忘れず友は逝きぬと知りて
13
真夜中の非通知電話 流れおる着信音に思ひ巡らし
17
蒸れ匂ふ栗の花の香まとひきてバス停までの長き坂道
21
道端の夏の定位置確保して色とりどりに立葵咲く
18
車窓より初夏の木立ちが流れゆく切れ間に遠く水平線見ゆ
17
木々の葉が陽射しに透けて輝けり夏は来ぬとぞホトトギス鳴く
23
台風の進路気にしつ青梅のヘソ掻き作業夫と励みぬ
27
草を刈る傍らに
生
(
な
)
る野イチゴを喰みて広がる初夏のきらめき
20
香り立つ夜の帳に誘われてそぞろ歩かん時空散歩へ
18
青空に春雷響き通り雨濡れた身体を陽射し包みて
18
新緑の清しき風を吸い込みて五臓六腑が青に染まりし
32
故郷の思ひで辿る旅終へて夫とねこ待つ家に帰へりき
23
故郷
(
ふるさと
)
に向かふ列車に身を預け
吾
(
わ
)
に戻りゆく旅始まりし
27
カタクリの恥じらうような花一輪長き時経てやっとお出まし
21
廃屋の荒れにし庭に水仙の栄華の名残り一隅を照らす
24
AIに
吾
(
あ
)
の歌の意味尋ねれば吾も気づかぬ真意答えぬ
20
テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
22
雑踏で老いにし君とすれ違い後ろ姿に面影重ぬ
21
球根の
出
(
い
)
でし芽見んと四つ這いになりて地中の温さ伝わり
25
獣らも恋人たちも陽だまりでつがいで暖とる3月の
ZOO
(
動物園
)
21
「誇り高き下等動物」君のことそう呼ぶことで怒り鎮めん
16
求めても求めてもまた求めても与えようとせぬ君のプライド
14
春光と冷たき風が連れてくる
あの日
(
3.11
)
の記憶時経ちてなお
24
ピンクから黄色に変わりし店先の居並ぶ花に頬ほころびぬ(再考)
18
寒緩み買い物帰りにセカストで明るき色のコート手に取り
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眠りから覚める合図や梅一輪開きて庭の色づき始む
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