Utakata
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TORAKO
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日々の想いを三十一文字に・・・
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青空に春雷響き通り雨濡れた身体を陽射し包みて
17
新緑の清しき風を吸い込みて五臓六腑が青に染まりし
29
故郷の思ひで辿る旅終へて夫とねこ待つ家に帰へりき
23
故郷
(
ふるさと
)
に向かふ列車に身を預け
吾
(
わ
)
に戻りゆく旅始まりし
26
カタクリの恥じらうような花一輪長き時経てやっとお出まし
22
廃屋の荒れにし庭に水仙の栄華の名残り一隅を照らす
25
AIに
吾
(
あ
)
の歌の意味尋ねれば吾も気づかぬ真意答えぬ
20
テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
23
雑踏で老いにし君とすれ違い後ろ姿に面影重ぬ
22
球根の
出
(
い
)
でし芽見んと四つ這いになりて地中の温さ伝わり
26
獣らも恋人たちも陽だまりでつがいで暖とる3月の
ZOO
(
動物園
)
22
「誇り高き下等動物」君のことそう呼ぶことで怒り鎮めん
17
求めても求めてもまた求めても与えようとせぬ君のプライド
15
春光と冷たき風が連れてくる
あの日
(
3.11
)
の記憶時経ちてなお
25
ピンクから黄色に変わりし店先の居並ぶ花に頬ほころびぬ(再考)
19
寒緩み買い物帰りにセカストで明るき色のコート手に取り
18
眠りから覚める合図や梅一輪開きて庭の色づき始む
25
北窓のデンドロビウムに逞しき花芽みつけしふたつみつよつ
20
粉砂糖ふりかけたごと朝の雪昼には溶けて雛飾り出す
25
萎れたるポインセチアの花殻を摘みて春光注ぐ如月
26
福豆を年の数だけ喰む夕べ膝で微睡む猫大あくび
20
老梅の萎えし枝にも雪積もり 冴え冴えと立ち大寒迎ふ
23
珈琲とトーストの香の日常が厨に戻り睦月寿ぐ
27
負け越しの年と思えり年の瀬に「
B.J
(
ブリジットジョーンズ
)
の日記」で憂さを晴らせし
14
街なかのオルガンの音に足を止めふと溢れだすパンドラの箱
18
風邪に臥し身動きとれぬ日を過ごし師走の晴れに布団干し、さあ!
19
吾
(
あ
)
が慕ふ年長の友らおしなべて老ひの翳りを纏ひて寂し
23
冬の田に降り来る鳥は姿変え孤高の鷺から白鳥の群れに
20
明日は雪シャコバサボテン取り込みて師走の空は曇りて低し
20
金色の銀杏背にして君を待つ遠い秋の日
十七歳
(
じゅうしち
)
の吾
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