Utakata
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TORAKO
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日々の想いを三十一文字に・・・
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珈琲とトーストの香の日常が厨に戻り睦月寿ぐ
27
負け越しの年と思えり年の瀬に「
B.J
(
ブリジットジョーンズ
)
の日記」で憂さを晴らせし
14
街なかのオルガンの音に足を止めふと溢れだすパンドラの箱
18
風邪に臥し身動きとれぬ日を過ごし師走の晴れに布団干し、さあ!
19
吾
(
あ
)
が慕ふ年長の友らおしなべて老ひの翳りを纏ひて寂し
23
冬の田に降り来る鳥は姿変え孤高の鷺から白鳥の群れに
20
明日は雪シャコバサボテン取り込みて師走の空は曇りて低し
20
金色の銀杏背にして君を待つ遠い秋の日
十七歳
(
じゅうしち
)
の吾
22
亡き友のペンダント着け参加する同窓会で逢える気がして
24
物故者に黙祷ささげ始まりし同窓会に集う古希たち
24
茹で上げた落花生食む夕餉時秋の夜長に会話弾みて(再々考)
18
十六夜
(
いざよい
)
の明るき月を見たくって裸足で探すベランダの端(再考)
24
同じ
刻
(
とき
)
重ねし友に会いにゆかんうすく紅ひき古希同窓会へ
25
宝物隠すがごとく球根を土に
埋
(
うず
)
めて冬を迎へり
32
もしやまだ…と思いて置きし扇風機やっと仕舞ひて神無月秋
25
今はもう大人になりぬ吾子たちの落書き残る襖張り替ふ
25
来る年の悲喜こもごもを記さんとまだ真白きな日記帳買ひ
26
人生は良きものなりと思える日晴れた秋の日明るき月夜
21
草むらで大合唱の虫たちは短き秋を知りて鳴くやも
18
「異常なし」を確かめに行くクリニック心配性の病は治らず
18
またひとつ診察券が増えた夏酷暑の街を医者のはしごす
24
立秋すぎて朝な夕なの
清
(
すが
)
しさに暦に倣う
地球
(
ほし
)
に安堵す
19
それぞれが試練抱えて過ごす夜を
慮り
(
おもんぱか
)
て安けきと祈る
20
ほろ酔いの独りの夜半は吾の
霊
(
たま
)
が心のままに
出
(
い
)
で遊ぶ
刻
(
とき
)
19
文月の青田波打つ熱風にひょっこり顔出す鷺一羽いて
22
大相撲亡父に似たる観客に勝負の行方見のがす夕べ
24
日傘さし通学路行く
童女
(
わらべ
)
らは話はずみて女子会のごと
21
夏の夜ライン電話で集まれり各地に住まふ三姉妹いて
20
目覚めどき背中を撫でる母の手に包まれたきや赤子のように
22
轟音が聞こゆるような
コントレイル
(
ひこうき雲
)
太く残りて夏空眩し
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