Utakata
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TORAKO
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日々の想いを三十一文字に・・・
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ふきのとう湯がいて青く匂いたつ「ばっけ」の呼び名吾も馴染みて
13
春の宵
空薫
(
そらだき
)
のごと香しき匂ひ運びぬ梅の下風
11
鶯の初鳴き聞きてそういえば上着羽織らず朝のごみ捨て
18
寒緩み賑わう街に
時刻
(
とき(2:46)
)
くれば皆足止めて鎮魂祈れり
22
家ありし瓦礫の山に立ちつくす声なき吾に雪吹きつけぬ(2011.3.11を偲び)
19
雛飾り春の兆しを待つ庭の梅の蕾に啓蟄の雪
21
紅色の苺洗いて香りたちひとつ頬張る台所の春
23
雪やみて枯葉押しのけ顔を出す春を告げんとクロッカス見ゆ
27
寝支度の吾を追い越し部屋に入り布団の
真中
(
まなか
)
で吾を待つ猫
23
如月の雪の晴れ間に射す光近づく春のにほひ含みて
21
四十二になりし娘にその歳の吾を重ねて背中支えん
23
編みかけのセーター
解
(
ほ
)
どきつふと気づく静寂の中雪積もりをり
22
病める友送迎車より降ろされし車椅子の背小さくなりぬ
18
金網に巻き付いたまま種となりし寒風に耐ふ朝顔の蔓
22
旧友の重き病を知らせたる友の
夫
(
せ
)
からの寒中見舞い
26
松飾り新しき年
寿
(
ことほ
)
ぎて取りて始まる日常も良き
18
向かい合い聖夜のカフェでココア飲む夫婦となりぬ
長年
(
ながとせ
)
たちて
20
明けぬ
夜
(
よ
)
はないとはいえど暗き空やっと白みて冬の朝焼け
17
凍みわたる冬至の朝にみつけたる老木の枝に冬芽光るを(誕生日に)
17
地球とふ惑星に住むと思わるる
真青
(
まさお
)
な空と白き雲見ゆ
19
良きことが起こるを待ちぬ
待降節
(
アドベント
)
指折り数え静かに祈る
12
まだ暗き朝の
静寂
(
しじま
)
に聞こえ来る始発電車が吾を励ます
19
幼き日母が選びし紅色のダッフルコート着た
吾
(
あ
)
愛しき
17
孫娘の七つを祝う宮参り古希をむかえし吾も晴れ着で
17
「誇り高き下等動物」君のことそう呼ぶことにしようと思う
6
難波津の
社
(
やしろ
)
にかかる反り橋の赤き色映ゆ
故郷
(
ふるさと
)
の秋
25
それぞれに人生ありて語らずも幼馴じみと笑い合う夜
19
みちのくに嫁ぎて長き吾に訊く幼なじみが「いつ戻るん?」と
13
空海のおわす院への参道に苔むし朽ちた
墓石
(
ぼせき
)
並びぬ
16
山燃ゆる高野山へと母供養に兄たちと行く十三回忌(里帰り 五首)
17
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