TORAKO
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日々の想いを三十一文字に・・・

雑踏で老いにし君とすれ違い後ろ姿に面影重ぬ
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球根の出(い)でし芽見んと四つ這いになりて地中の温さ伝わり
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獣らも恋人たちも陽だまりでつがいで暖とる3月のZOO(動物園) 
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「誇り高き下等動物」君のことそう呼ぶことで怒り鎮めん
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求めても求めてもまた求めても与えようとせぬ君のプライド
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春光と冷たき風が連れてくるあの日(3.11)の記憶時経ちてなお
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ピンクから黄色に変わりし店先の居並ぶ花に頬ほころびぬ(再考)
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寒緩み買い物帰りにセカストで明るき色のコート手に取り
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眠りから覚める合図や梅一輪開きて庭の色づき始む
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北窓のデンドロビウムに逞しき花芽みつけしふたつみつよつ
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粉砂糖ふりかけたごと朝の雪昼には溶けて雛飾り出す
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萎れたるポインセチアの花殻を摘みて春光注ぐ如月
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福豆を年の数だけ喰む夕べ膝で微睡む猫大あくび
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老梅の萎えし枝にも雪積もり 冴え冴えと立ち大寒迎ふ
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珈琲とトーストの香の日常が厨に戻り睦月寿ぐ
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負け越しの年と思えり年の瀬に「B.J(ブリジットジョーンズ)の日記」で憂さを晴らせし
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街なかのオルガンの音に足を止めふと溢れだすパンドラの箱
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風邪に臥し身動きとれぬ日を過ごし師走の晴れに布団干し、さあ!
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吾(あ)が慕ふ年長の友らおしなべて老ひの翳りを纏ひて寂し
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冬の田に降り来る鳥は姿変え孤高の鷺から白鳥の群れに
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明日は雪シャコバサボテン取り込みて師走の空は曇りて低し
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金色の銀杏背にして君を待つ遠い秋の日十七歳(じゅうしち)の吾
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亡き友のペンダント着け参加する同窓会で逢える気がして
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物故者に黙祷ささげ始まりし同窓会に集う古希たち
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茹で上げた落花生食む夕餉時秋の夜長に会話弾みて(再々考)
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十六夜(いざよい)の明るき月を見たくって裸足で探すベランダの端(再考)
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同じ刻(とき)重ねし友に会いにゆかんうすく紅ひき古希同窓会へ
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宝物隠すがごとく球根を土に埋(うず)めて冬を迎へり
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もしやまだ…と思いて置きし扇風機やっと仕舞ひて神無月秋
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今はもう大人になりぬ吾子たちの落書き残る襖張り替ふ
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