Utakata
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TORAKO
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日々の想いを三十一文字に・・・
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朝ごとに向こう鏡に懐かしき母の面影
六十路
(
むそじ
)
の我が
面
(
も
)
10
口論ののちに届きし母の日の濃い紫の花は沈黙
9
生家には大音量でテレビ見る童女のような叔母ひとりいぬ
9
故郷
(
ふるさと
)
の駅に降り立ち足早に近道を抜け生家につきぬ
9
ひさかたの御堂筋線せかせかと人混みぬうて
都会人
(
とかいびと
)
となる(里帰り)
10
いさかいの翌朝にいう「おはよう」に少し間がある
夫
(
つま
)
の「おはよう」
13
いさかいの翌朝にいう「おはよう」は一か八かの小さき
一歩
(
ひとほ
)
13
同じ時過ごせし
夫
(
つま
)
との思い出はひとりのものぞふたりではなく
13
「そばにいて…」やっと言いたる我に説く
夫
(
つま
)
の理屈が蓋をとじさす
9
折にふれ語りかけたき亡き友はライントークの最後尾にをり
21
眠れぬ夜逝きし友への懺悔の念病みたる時に会わざりしこと
12
秋日暮れ吾に届きぬ友の
訃
(
ふ
)
のラインの文字を何度も目で追ふ
7
父となりし息子の奏でるピアノの
音
(
ね
)
やさしき曲を子のために弾く
11
戯れて下校する子らその中に孫をみつけし薫風の午後
13
桜舞ふヴェランダで切るネコの爪ビルエヴァンスの流るる朝に
8
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