TORAKO
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日々の想いを三十一文字に・・・

松飾り新しき年寿ことほぎて取りて始まる日常も良き  
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向かい合い聖夜のカフェでココア飲む夫婦となりぬ長年ながとせたちて
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明けぬはないとはいえど暗き空やっと白みて冬の朝焼け
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凍みわたる冬至の朝にみつけたる老木の枝に冬芽光るを(誕生日に)
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地球とふ惑星に住むと思わるる真青まさおな空と白き雲見ゆ
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良きことが起こるを待ちぬ待降節アドベント 指折り数え静かに祈る
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まだ暗き朝の静寂しじまに聞こえ来る始発電車が吾を励ます
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幼き日母が選びし紅色のダッフルコート着た愛しき
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孫娘の七つを祝う宮参り古希をむかえし吾も晴れ着で
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「誇り高き下等動物」君のことそう呼ぶことにしようと思う
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難波津のやしろにかかる反り橋の赤き色映ゆ故郷ふるさとの秋
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それぞれに人生ありて語らずも幼馴じみと笑い合う夜
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みちのくに嫁ぎて長き吾に訊く幼なじみが「いつ戻るん?」と
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空海のおわす院への参道に苔むし朽ちた墓石ぼせき並びぬ
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山燃ゆる高野山へと母供養に兄たちと行く十三回忌(里帰り 五首)
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落ち葉掃く頭上に響く鳴き声に見上げた空に白鳥の群れ  
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夏日でも暦に合わせ顔出した米粒ほどのシャコバの花芽
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薄墨の三日月けむる秋の宵妖しいの香に幽体離脱す
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葬送の列に並びての中の安堵の顔に花を手向けむ
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秋の田の杭かけ干しの刈り穂らは雨に打たれて蓑被るごと
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朝霧に萩の紫鮮やかにゆうべの憂い涼風に消ゆ
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朝冷えに夜具たぐりよす窓辺よりきんもくせいの香ほのかに入りぬ
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秋桜あきざくら月明りさす花先をゆらす浜風潮騒聞こゆ
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南風みなみかぜ山の木々の葉翻し入道雲に映える青栗
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ペディキュアをとって現る褪せた爪サンダルの跡甲に残れり
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肩並べ夕餉の肴選びおる老夫婦いて日々是好日
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灯籠に宿りし御霊流れ行く暗き水面に月影揺れる
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夏の宵モヒート片手にヴェランダで打ち上げ花火音で楽しむ
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炎天にすっくと立ちぬネジバナの花先揺らし蝉しぐれ降る
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夕暮れにほろ酔いで聞くひぐらしに響鳴するごと梅雨の雷音
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