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娘たち 一人立ちしていく12月 もう少し後でもいいよと言いたい今夜
11
言葉さえおざなりになる12月 忙しいのが言い訳になる
7
寒いねと 語り合う君 もういない このまま人リになるんだろうな
8
天使とか排水溝に流したし 差し伸べる手にはナイフが似合う
2
夏からは病に伏すという君の住む街は雪 今日も明日も
34
おざなりに絡めた指の温かさ 好きって言っちゃいけない気がした
8
日記帳開いたものの昨日とは代り映えせぬ日だった今日も
11
死ぬるとは夢から醒めることであるだからこの世を愛しているの
18
右脳
(
うのう
)
には 声静かなる 人棲みて 我を動かす 物
創
(
つく
)
る
(
)
時
29
色褪せし表札にある取り消し線 故郷に残る旅立ちの日よ
42
吾子
見送
(
おく
)
る寂しさ笑顔に隠しつつ テールランプに手を振る寒夜 /また来年
30
ちま猫も添ひ寝の母の甲斐ありて 野生の力四肢に漲る
22
柔らかな光あふれる雨上がり 心地良さげに
冬薔薇
(
ふゆそうび
)
揺る
31
時間だけ共有できぬ貴方とは鏡のような共鳴がある
8
シャンプーが少量で足る洗髪はうれしくもあり悲しくもあり
19
流れゆく 三途の川の 河原にて 閻魔と石積み いろは帰すまで
3
鶴ヶ多賀盛岡姫路伊賀上野松山熊本城に行きたい
8
薄暗き師走の雨は細々と師走の門の瓦を濡らす
9
でかい犬 ああでかい犬 よだれ滝 尽きることなくボールを濡らす
15
すやすやと眠る子の頬がほころび健やかであれと願うばかり
13
キャベツしめじ ウインナいれて 焼肉のタレで一品 ビールが欲しい
21
印象派絵画のように思い出は霧の向こうにベンチがひとつ
12
緩やかな心中じみたまどろみに選ばなかった向こうを思う
16
女子からの手書き便箋手にとれば 五十年余の刹那を隔て
21
雨後の午後 和らぐ
寒気
(
かんき
)
曇天の
下
(
もと
)
南天に 光りぬ雫
30
賀状出す我が人脈も狭まりて卆寿を越せば僅かとなりぬ
23
老いて目も うとくなる日々 縫い物はせぬが料理はまだまだいける
35
いなり寿司けんちん汁に串揚げを作り孫待つ猫とじゃれつつ
34
核兵器も物価も知らぬ猫はおおきく手を振り歩く園児に威嚇したり
8
名も知らぬ星を紙コップのサイダーに落として互いに一口ずついただきます
7
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