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疎らにもホタル舞い飛ぶ天の川 こっちの水はあーまいぞ
22
大祓八の字廻輪をくぐり月日は過ぎて…半袖着るか
9
傷痕は差別ハンセン病首相謝罪からまだ四半世紀だ
25
日に一首 せめて一首は詠みたくも
閃
(
ひらめ
)
き
上手に隠れ出て来ぬ
40
老木の落ち葉の空に白き花 泰山木は夢を浮かべり
30
農機具の 手入れを怠り立ち尽くす 俄農夫は反省仕切り
22
鳥の聲 仮名にしたるは 難しく 野辺に花あり 名前解ららず
16
九匹の猫が見えずに夏日へと寂しさ照らす農家の前へ
18
生活路
罅
(
ヒビ
)
が入りて 草芽吹き 大都市「殿」と 格差ここにも
17
絶え間なく揺れる焚火に見入れども燻る胸へ薪をくべたし
23
鴉とて見上げし空に舞ふは鳶羽の黒きに息を呑みたり
7
夏の陽に嵐も忍び咲く花へ答えを探す狭き道の辺
27
水底を素早く泳ぎ空へ舞ひ放つイルカの飛沫涼しや
15
偏見と 決め付けという 誰からも 共感されない 歌を詠む俺
3
食う前に冷やし中華へ母さんや辛子が無いと父が囁き
19
見て見ない ふりをしてると 思ってた 見えてないんだ この人たちには
4
横で寝る 娘と息子の ノナナール 俺が赤子に 寝かしつけられ
4
冷蔵庫に妻の作り置きし惣菜のなくなりて今日はスーパーにゆく
5
朝獲れの鰹と鯛へ糸の海苔生姜と山葵に升酒一つ
19
足跡も 残さず去った 君の跡 ありがとうかな さようならかな
10
母の縫う赤いかばんに飛ぶ音符スキップ弾む稽古の初日
31
父母の墓石に添えるおしゃべりを彩る如き金魚草かな
25
いつの日もみかんの皮を剥かず食む祖父の心は美しかった
21
カフェを出て傘を開いたその時に蓋を閉じてた終わりに気づく
23
クロスワードのルールをひとつも守らない 君の書評が読みたい
6
怖いねと皆で笑ったドアの外 鈍い輝き 今日はやめるか
9
寒いとか 暖かいとか 言うけれど ちょうど良いとき すぐ気付けない
12
1ページめくって何度も恋をする ブロンド 毛皮のコートのキャロル
13
心臓をムズと掴んだ真白の手 私はあの子に 今日も 明日も
10
あなたとのひとつひとつを一個ずつ終わらせていく今日も満月
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