ラブホでは仕事もできる 認知症の 体験テストも楽しくできる
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寝室の余熱をさらふ 秋雨のには 毛布の温もりを足す
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最近はモノ消えること頻繁に あるべき所ににまた見つかった
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柿の木の梢に残る熟し柿小鳥啄みしきりに唄う
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秋空に取り残されし葱ぼうず畑に並ぶ毬栗いがぐりあたま
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秋暁や審判長をするキミに心配と誇りエールを送る
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あいのいろ差せるつまさきをあそばせ 冷たいねって云われてみたく
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冷たくて雨降り朝は冬っぽいにおいがしてる湿った空気
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ようやくに今年の夏も終わり告げ片手に足りる思ひ出仕舞ふ
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「無用の用」老い朽ちる身にほのぼのと光のことば秋空に映ゆ / 祝ノーベル賞 北川博士
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物見遊山いささかなりやと霊魂のささやき聴きし在りし日の旅
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落ちてきたそのぼた餅を拾わぬか取れよ掴めよ食ってしまえよ
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まだ暗い 闇魔にバイクの音聞こゆ 新聞届く今日が始まりぬ 
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今日もまた無言で早退やる気なし怠惰のゴブリン職場に巣食い
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「頑固じゃのう」にっちもさっちもいかんぜよ腹ペコじゃからさばでも食うか
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生きてたの? 入院してた 3ヶ月 死んでも来るよ 朝のコンビニ
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限界を 突破するのも 程々に 年明けにそっと 心に刻みぬ
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私たち 会ってエッチしか してないね 毎度言うけど 僕が言いたい
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「ガチャン!うわっ」チャリのライトが吹っ飛んだ!車止め君ケガは無いかい?
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かみさまに祈りはしない普段から 信じてないし罰当たりそう
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スマートフォンは屋上であり、階下でもある。
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病気だと風の噂で聞きました。 会いに行きたい、たとえ夢でも
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天井の月を残像に残し、私は寝る。時計の針は止まったままなのに。
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午後八時 あの表情に乱されて 今宵も月が 煌々と照る
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久しぶりの「百円文庫」の印税に三桁なれども物書き気取る
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毎日の自分に溜まる溜息に 気づいて苦笑わらう「褒めてあげてよ」
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目の前のささやかな色拾うよな 自分のうたにちょっと微笑む
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「疲れた」と口に出したら負けたよな気がしてしまうそれもそうかな
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共生が難しいのは同じこと険悪なれば家族も切り合う
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熊の子が母を亡くして鳴いている熊に殺られた人も泣いてる
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