「もし私が 猫になったら どうするの」 「アレルギーすら 治してみせる」
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花粉になど負けたくはなし 梅こぼる弥生うららの散歩道ゆく
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胸肉の罪悪感の薄さゆえ背徳の味に溺れてしまう
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満開の桜並木を見上げてはあなたを思い出して泣いた
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ストーブを点けぬ弥生の早朝は 冬の夜より肌寒くあり
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しょくす家族の喜ぶ顔を浮かべ キッチンという名の舞台へと
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いくらでも眠るチャンスはあったのに足踏みばかりして明日を待つ
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どっちの名も 複数読み方ある夫婦われら 配達のおじちゃん 惜しかったで賞半分当たり>簡易書留2通、珍しく同日配達
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早咲きの 桜の背には 夕暮れが 春の香りを 運びて迫る
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白檀の香る線香風に乗り彼岸参りの務を終える
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見送りで 涙をこぼす 君の目に 未来を映す 星のきらめき
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日が変わり ロウソク灯し 祝い酒 あなたに送る 好きなお酒よ
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朝だから 体が空だ だからかな サラダは鮮やか あなた柔らか
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中腹を照らす雲の切れ目より真白く残る雪が輝く
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哀れなり夏目漱石あんたもう弾き出される精算機かな
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悪いことせぬと思わせうそぶいて手なら抜くもの楽はするもの
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すうっとくる ふりかえってみるどこだろう みえないけれど沈丁花はある
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毎朝おいしいごはんを作る君後片付けは私の仕事
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ハンバーガー食べに行こうと連れ出され春の気配とほくほくポテト
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犬撫でてる時ぐらいの幸福感起きてる中で一番幸せ
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犬撫でるようにしゃべろう私たちふわふわと髪なびかせていけ
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春風が吹いているのはわかってる花粉が舞っててくしゃみ出るから
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欲情のあふれゆくまにカレーライス焦げていたのは愛か未来か
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先日の「おから」のお礼が云いたくて「か」と「く」を復唱しながら走り
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本館はどこにもなくて別館が無数にあった きみの夢には
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春風の そよぐ日だまり 鳥の声 聴こえし時は 心ほぐれる
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両手に花じゃなくて両手でキミを抱きしめたほうがその分幸せ
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ふゆベッド おかおとおててを のせている ねこも さりゆくきせつを おしむ惜しむ
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指先が キムチ色に 染まってた
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誕生日もうすぐだねと云ってた花の模様のサンダル提げて
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