明治には身思ふ声を繋ぎしか音の遺産の壱号電話 [題詠 電話]
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酔ってない 酔っていません 酔ってない ベロベロじゃない 酔っていません
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世を渡る 僕らはまるで 川渡り 一度濡れれば 楽になるから
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冴へ返る今朝は 再び手袋をはめて通勤 雨の如月
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AIに短歌詠ませて投稿をするのだと聞きバカらしくなり
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外出のドアを同時に押し開ける名前素性も知らぬ黙礼
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人生訓詠むも反応いまひとつ あんたにそれを言われたくないか
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財産を 捨てることなど できないよ ヤバい宗教 世間の見方
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福音が 貧しい人に 伝えられ お金持ちらは 不安に駆られ
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この世にて 楽し可笑しく 生きていく それが難し 至難の御業
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福もちを食んで 粗茶などすすりたる お正月の名残 これでお終い
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壮大な 答えの前に 人間の 問いは砕けて 納得尽くし
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行く手には 暗黒の霧 死の谷に 向かいて通り 復活の朝
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愚かなる 人の思いと 望みとは 叶えば地獄 計算違い
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こっそりと 秘かに忍ぶ 者のよう 光と影の 合間を縫って
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この涙 人知れず泣く 勇気なく 枯れた心に むせび泣くよう
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信長記太田牛一の忠義たるおれと比べて米ひとつぶの
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ふらるれば水さす恋のなりゆきを春まつ池の鯉は知りつつ
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アッタマが  悪くなりそな ほど甘い シナモンロール 食べてしまった
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オオカミよ瀕死貪る捕食者よもうウンザリだオレは脱走
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複雑な利害が絡む世を生きて二十日鼠の脳は戸惑う
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何気ない言葉がそっとあぶり出す心の内を覗かれぬよう
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停車中の電車が動く錯覚を残して発ちぬ逆方向へ /誘導運動
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静かに雨降るこんな日は 壁時計さえゆっくり時きざむ
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ウィーンにて長き接吻の終わるまで茂吉は飽かず覗き見にけり  /2月25日茂吉忌
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おはようといってきますとおやすみが飛び交う同じ朝を生きてる
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インビザライン最適化の果て に ぼく は 剥き出しの 歯 で 君 を 肯定する
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恵みの雨 ねこはねていて よいけれど キミが眠いは 困ったものだ(薬で)
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嫁ふたり ケラケラ笑う こんな幸 運んでくれし 息子らに感謝
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本当はやりたい事も有ったろと思うウクライナ4年の月日
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