Utakata
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トラツグミ
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23
絆創膏赤がにじむ指先にまくと大事に思える 自分が
5
街灯の下に浮かびし新雪の未踏の小島わがための孤島
9
新雪の
斑
(
まだら
)
なき
径
(
みち
)
すすみゆく先は一角獣棲まう森
9
本という
惑星
(
ほし
)
あちこちにたくわえる本棚いつかわれ還る宇宙
6
本棚の一番上に鎮座したぺんぎんはみ出す足いとおしさ
7
冬の空彷徨うフォークあちこちにガトーショコラの街 午後三時
7
この電車快速ノンレム睡眠ゆき 切符拝見、眠剤二錠
9
寝入りばないつも溺れかけて思い出す
鰓
(
えら
)
呼吸失ったこと
6
仕事場の篝火花に水やりて星の王子さまにこころ寄せ
8
ふたりきり歩く時だけ足先が四分の三拍子を刻む
11
恋愛について話す友人の言葉訳せぬ われ、土星人
5
月からの使者に怯えて待つように窓から雪が積もるのを見る
5
また一人親しい人が減るたびに思い出す裁縫苦手なこと
9
ゆっくりと汀踏み往く神の足 足うら響く黄昏の音
14
夢という海の底へとぼくをさらう波を朝までずっと待ってる
9
禁断の果実よりもぼくらにはドーナツ半分個が向いている
5
さも月と見紛うように立ちつくす
蟹足腫
(
けろいど
)
だらけの君のたましい
4
食傷の獏がうつつを喰い散らすさまを肴にドーナツ頬張る
5
わが胸の奥でざわめく水晶になりそこなった石英たちが
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雨あがりスポットライトふりそそぐおどる足もとまばゆい瑪瑙
11
きみが雨にとけて消えてゆかないようピンクの傘を差しに行くから
7
永いとき銀雪おおうわが街がきみが来てから花ばかり降る
9
たいくつな夜は窓辺でこぐま座と金平糖をころがし遊ぶ
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