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風鈴が似合わぬ夏や室内に ぶら下げられて色もなきなり
7
夏きたる先に渡りし人たちに も少し気張ってきますと伝ゆ/精霊流し
7
灰色の 空の微かな光さす部屋の影から
雨露
(
うろ
)
に身映す
5
持て余した時間を抱えてただひとり 空を見上げてため息をつく
3
茨城に台風
直
(
じか
)
に上陸だ家で野球を観て外を見る
3
そうなんだと言えるまでの君の言う 覚悟とやらにべそをかく日々
3
暗色の ライトに心 照らされて いみじき想いは 岩になりけり
2
人生の名シーンほぼ撮り終えし伏線の意味知りて腑に落ち
13
雲を断ち渦巻く髑髏蹴散らして鳶の一撃闇夜明くらむ
5
秋の田を久しく保てよ 千の羽の出づる後にぞ太平は来ぬ
3
再会に不安のありぬ 長期間ログイン無しのサイトみたいに
18
不採用 またも採られぬ 我が身なり 夏の最中に 心また減り
8
林檎飴 片手持ちたる 少女舞い 母が見守る 七夕祭
4
冷えたなら肩まで浸かりのぼせれば 立ちて雨受く野分の露天湯
18
雨は打つ 山の木、草の葉、我の肌 渾然一つ野分の露天湯
10
グロテスクなミミズの死さえ集いては祝祭に変える蟻の行列
5
台風に負けてなるかといつもより二時間早く豚トロを焼く
5
水も気も未だ目覚めぬ朝まだき 夢の名残りに揺らぐ病葉
18
満腹で セミの鳴き声 聴きながら うとうとうたたね 夏の昼下がり
9
家猫を 労たげに抱く 照明の 紐にじゃれつき 盆踊りかな
6
空振りと ホームランに ドジャースは もがき苦しむ 悪夢の夏か
3
青たべて水色たべて青たべて 無限ループのアルフォート怖っ
8
米が来た秋まで保たず米びつに
30
kg
の玄米注ぐ
29
お盆前焼肉鉄板買ったけど肉と野菜はいつ買うんだい
?
26
鬼やんま渡る一条戻り橋 わが身ひとつの影を連れつつ
17
巻き方は母の遺伝子捩じれ花 少し不器用な愛のかたちか
5
鬱病の命の軽き日が過ぎて
(
君がため 惜しからざりし 命さへ
)
長くもがなと(長生きしたい) 思ひけるかな 050/100 藤原義孝
11
黄昏に深く祈りぬ神なき世 されど明日の光を待たむ
9
立ち止まり風の私語聴く蟻の列 何処へ運ぶか小さきひかりを
7
法師蝉のこる命の持ち時間 傾ぐ日差しを惜しむが如く
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