ため息が気泡となって消えてゆく湯船は明日へと希望を運ぶ
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線香の煙の中にきみがいて「太ったね」って言われた気がした
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いつまでも消えた靴下探してるどこにもないこと分かってるのに
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絵日記の最後のページ白くても最高の夏だったと言えるさ
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蚊に刺された跡がゆっくり腫れてゆく確かにこれは「わたし」の躰
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瓶詰めに腐食を避けて閉じ込めたピクルスの色終わった記憶
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夢の中 現実見ては 辛くなる 現実あきらめ 夢心地よく
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寒いから厚着してきなユーノスの天井あけた一月の恋
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うつせみの定め犬死良く言えば うき世立つ鳥跡を濁さず
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海に想うは 凪いでは漕ぎ出で 打ち返す そこに何も 遺すことなく
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大きめの破片集めて練る手癖 できた一つを育てては捨て
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天井に触れそうな白い柱立つ カップ焼きそば湯切りしたあと
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側面を埋め尽くしてくマグネット 水道業者にどこかの土産
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同日の免許更新約束は二年越しにて果たさるる
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一点を 虚無な心で ボンヤリと 心はわすれ 絵筆は乾き
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靴の底外側ばかり擦り減った世界は少し傾いている
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枝豆を求めて列なす人々よ 食い意地深き我もそのすえ
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新品のノートをひらきペン先を滑らせて引く最初の線は
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ユニクロの 黒いコートの マネキンと 同じコーデで みんなと被る
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私の為の 貴方の顔 自己中な 私が綴る 藍の言葉
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もどかしい 届くようで 届かない あなたは天で 私は泥
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紙の上 踊るペン先 頼りなく 表す技の いと難きなり
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砂浜で二人の姪はそれぞれに 陽は海坂うなさかを染めて沈まん
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今日午前帰省しとけばよかったと風雨の音後悔の吾
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かけてゆく華やぐドレスを引きずって笑顔の逃亡 愛の渇望
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ガラス越し 子を見て跳ねる 犬たちは 外の世界に 焦がれて鳴くや
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キラキラな夜を集めた瓶の中 眺めてるだけ触れぬ心
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実際に食べたら甘くなかったな 他所のところの真夏の果実
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出来ないと解らないこそ醍醐味だ一つ処に命を懸けて
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本当の 姉のような お姉さん その佇まい 極妻流
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