恋心 わからん訳ではないけれど もうよしなさい還暦間際
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あと3時間 目覚ましアラーム設定し まだ飲んでいる水割り霧島
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足元は ふらついているのにまだ眠れず もう何杯目かの黒霧島
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あれがほしいそれもほしいからこれもほしい あれねえみんななくなっちゃったよ?
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鼻セレブタワーマンション建設中いつか住みたいあの高層に
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考えず手が動かせる時が来て身についたんだと思える努力
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早く寝なきゃ、せめぎあいおる今日の私と明日の私
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ホーム抜ける地下鉄、その差1メートル 怖いと思うからわたしまだ生きてる
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歌人の彼の本棚に並ぶ俵万智 語る貴方にも一度惚れて
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橋を渡って帰るあの子は きっと違う風浴びて帰るの 銀の自転車
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夜の街灯がオレンジだと歌いたくなるよ ウッドバインの駅は煌々
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遠く遠く離れた街で 誰のこともわからないけどシャワー浴びて鼻歌
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春先と思う彼岸に舞う雪が まるで何かを報せるようで
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これからを託す世代の礎の せめて支えの一つになろう
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みぞれ止み昇る朝日に何となくパワーを感ず。春分近し
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時代だと切り捨てるにはあまりにも 重なる思いがあり過ぎるのでは
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昔からこういう風に生きてきた 例え時代にそぐわなくとも
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だるいとかじゃないんだもっとぐにゃぐにゃでわたしのかたちがたもてないんだ
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あなたには隠し通すの一生のあの手紙なら机の中に
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木のへりをぺらりぺらりとめくったらぎゃあという声 ぺらり、ぺらりと
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今きみを送ればきっと後悔をすると分かってきみを送るの
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ポケットにそんな余裕はないよなと考えながらティッシュをもらう
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あの人はドルをダラーという人でデズニーランドに連れてってくれた
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どっかりと昨日の吹雪の置き土産この冬最後の除雪であれかし
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お彼岸で明後日実家に帰るのにまだお供えの準備してない
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選抜と オープン戦や メジャーも 朝からずっと 野球に野球
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春雷の この高原にこだまして 雪も降ったり 明日卒業式
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ひとつまみ 最後に入れた幸せが効いてほしいな あなたの未来
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「幸せ」を定義しなくていいように ただぼんやりと幸せでいたい
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箱庭のように並べた鼻セレブいつか住みたいあの高層に
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