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白き花ひらかんとする沈丁花待ち遠しかな芳しき
香
(
か
)
19
懐かしさとは去った家ではなく引き戸を押してしまう指先
10
ノイキャンで耳に流せば腑に落ちて消化酵素のチェロ静かなり
11
檄文の構えが効いたか
俸禄
(
ほうろく
)
が上がり候ふ安堵されたし
12
笑い声近き遠くに聴いて居る同職異夢の昼バラエティー
11
優しさを少しだけ保つ如月に 害の字をまるくひらがなにする
8
髪切った?サッパリしたわ春だもの海へ行きましょオープンカーで
13
鼠捕りパチンッと挟むイタたたたっ青大将がやって来た!
11
春雨の おぼろ霞て 山の端よ 朝の陽射すや 光こぼれる 銀嶺の嶺 光の渦に 影さえ白く
6
揺るる車両 言の葉編みぬ その
最中
(
さなか
)
微睡
(
まどろ
)
みて 夢に消ゆ
推敲歌
(
すいこうか
)
31
政治家の 金の音聞こゆ 我が耳に 新しい鐘 撞きましょうか
10
樹々の中「ケキョ」と一声聞こえきてひと月待てば春告げ鳥よ
20
「カカカカカ!」 人笑うように 鳴くカラス 譜面起こせば みな違いたり
15
放課後の紙コップから君の声こっそり「スキ」と告げる糸電話
15
愛をせず されもしないから 想像するだけで済ませる暖色の家庭
11
筍(たかんな)の 如くに伸びし そのかみの なべてのことの 幻に似て
9
初心者は 初心者の句を選ぶとか つらつら思い 歌を見て居り /俳人協会会長 片山由美子
9
どないしょ どないすべいか 方言が いくつもでても 決まらない服
9
あやうさの静寂にひそむ春隣
A
I
といふ君の歌きく
16
今日行くか 明日にするかと ぐずぐずと 決めかねている 角のバーバー
10
一瞬に聞き惚る歌声 聴き込めば
A
I
といふ なお愛おしく
11
スパにでも行ってみるかと独りごつ 明るみ初めし空を見上げて
10
記憶ではこんな軽口言わぬ人 増えた白髪(しらが)に思う歳月
15
なんでだよ 今言わないでよって顔に 過去分詞 今も睨まれている
4
雨上がり 白梅の枝 桜の裸木 何か恐竜のような
6
不揃
(
ふぞろ
)
いな個性あふれる
塩鮭
(
しお
じ
(
◼
)
ゃけ
)
の重なる切り身に当たりやはずれ
31
ほうれん草はやく食べてと葉先から
萎
(
しお
)
れる前に早く茹でてと
14
真夜中に 腰になにかが 乗っている たぶん ちま猫ちゃんだとおもう(暗いから見えてない)
22
目に見えぬ絆のあれや交わりは寄せては返す波の如くに /2月27日絆の日
7
椪柑
(
ポンカン
)
が八つ転がる樹脂の床カビが歯を見せ
椪柑
(
ポンカン
)
ぺろり
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