朝食の窓辺に大きぼたん雪春を報せるそらからの文
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珈琲を 呑めば必ず 思い出す 忘れられない あなたの香り
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寒き夜 あなたを思い 待つ文は 枯野に響く 蝉時雨かな
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水ぬるみ風もぬるくて陽がきらり心はふわりこれが春かな
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二十度の外よりひんやり家の中フローリングに残る冬の気
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天守閣のライトアップもうつくしき 大阪城やっと昨日が開花(らしい)
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少しだけ薬が増えて自治体のアプリが変わって新年度春
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一年の健診医を終へ頼られて契約書を更新す覚悟を決めて
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愛猫がずっと寝ている 朝ごはん あげるべきだが ずっと見てたい
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ヘンゼルとグレーテルたち吸い込まれていく善い魔女の居る家へ
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ラスボスに 負けぬようにと 武器を手に 援護は要らぬ 救護よろしく
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せっかくの 好天なので 蒲団干し 一日がかりの お出かけお預け
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三月が 三日くらいで 過ぎ去った ような気がする まだ雪が降る
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誰彼たれかれが望む不易ふえき転変てんぺんも ただひたむきに そしてけなげに
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異動の辞 アナウンサーの泣き笑顔 差し伸ぶ葉蔭 庭の柏樹
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あちら側 振り返らずに 進めると 言い聞かせては 後ずさりして
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移ろいの 季節の中に 君がいた 去り行くときも 季節のように
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別れの日おもいでいっぱい風船に はじけて散ればなみだの方舟
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朝毎の三種の薬を友として 悩みは誰もと前向き歩く
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覗き込む運河に美し魚おりなめらかな春にそよぐ体は
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春かぜに誘われふわふわ歩みでる あれさえずるや雀の子らよ
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明け方のひんやり空気も心地よい まちが起き出す気配がしてる
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父母と おとうと私 買い物の夢に 出てきてくれてありがとう
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偶然を期待してても叶わない必然にするのは僕だから
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PASMOの履歴 残る君の最寄りと あの頃の思い出
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関係が壊れるくらいなら好きと言いたくないほど月が綺麗だ
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春だねと言いつつ歩く坂道を下りもうすぐ3回目の春
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優しいと君は言うけど先輩としての優しさなんかじゃないよ
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春だねと言えば春だねと返してくる人がいる それだけのこと
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フォーエバーヤングパワーで突き進む無敗街道その先希望
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