幸せで 呑気なもんだ 人生は そういう風に 感じてみたい
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大根が頭を切られニョキニョキと春の畑のなまめかしさよ
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生き急ぐ みたいに本の まだ先の ページをめくる 春前の風
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世を憂い我が子の先を嘆くより我が身砕いて世を作るべし
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花落ちてなおもあとひく椿かな紅溜まり心騒がす
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素直たれと 名付けし親を 前にして 素直になれず また砂を噛む
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ふがいない果実をかじり夜を行けば足音だけが存在証明
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気づかない已に離れた心中に たかが子供かされど子供か
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何気なし放つ言葉の鋭利さに 口閉ざす子の 心親知らず
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春風しゅんぷうに 白旗掲ぐ 冬将軍 寒の戻りの短し二月
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傲慢になるな 怯えて震えつつ 切れば血が出るような言葉を
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ウケたいしわかってもらいたい たとえ 誤解されても 傷が増えても
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本当は一つじゃないと思いつつ 一つの方に私をハメる
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聞きやすく整えられた表現の削り取られた部分を思う
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ねこたちは きょうもぬくぬく ねむねむで シニアねこもまた 愛らしきもの
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思い切り雨の雫を振り切って傘たたむときもやもやは消ゆ
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贈りたる祝花(しゅくか)を飾る受付に靴脱ぎて進む能の舞台へ /山本能楽堂
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パイプオルガン聴きし御礼にいささかの寄付を振り込むガザを思いて /聖地の子どもを支える会
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思ほえば妹背の仲も儚くて触るれば絶ゆるささがにの糸
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隠し事何かするらし 怖いほど今宵の君の優しすぎれば
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鴎外との論争ぐらいしか知らないと春は名のみの街を逍遙(ぶらつく) /2月28日逍遙忌
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明日の忌を待ちもし切れず夕されば利休鼠の雨が降り初む /2月28日利休忌
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‘人はみな 実地研究者フィールドワーカー’そうならば この世はすべてが遊び場よ
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一時間睡眠増やさな良くないな矢先の寝坊言わんこっちゃない
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バネみたく 跳ね上がらんと 力溜め 控えた春は 張り切ったはるわ
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窓隔て 飛び交う羽虫見つけたり ガラスに張り付き獲物追う君
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春風が吹いて香りと思い出の切ない化学反応起こす
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Best value is my Boss. OK? あんたじゃないんだ おめぇでもねぇ
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雪深し 里にも確かに春の声 聴こえてきたり 空澄み渡る
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雪解けの水滴りて落つる音 春待つ君に笑顔を運ぶ
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