満席で土曜の券を二枚買い僕らの羽にする映画館
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初夏からの花が秋まで咲き冬は蕾の育つキク科を愛でり
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メモ書きの元気に育ちますように出品者から菊を引き継ぐ
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息止めて花柄を切る鶴となり握る鋏の汗ばむ真夏
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差し穂でも直ぐに根を張り夢抱けて歳は取れぬとスミレへ溢す
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万歳の三唱続くコスモスの芽吹きの朝に黙す我かな
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兄さんの返信来るが千葉県の豪雨気になり眠れない夜
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溜め込んだポイントを見て情報が載るレシートはシュレッダー行き
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吊り浮きの小白き実が満つフクシアの萎えし葉を摘み庭師となりぬ
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海の上 ひらいて消える 花火見て きれいなものは 残らなくていい
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今日の僕 微分すればCとなる どこにいったの ボクのキモチ
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寄す波に砂はささめき常世なるひとの言の葉したためてをり
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渋滞が起きないようにと祈りつつ長めの足をきゅうりに刺して
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体重が 増えていくたびに 慌てても わかっていても 止まらぬおやつ
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大雨や余震続きの現世を見てなに思う戻りた御霊は
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亡父母ちちははは人住まぬ家に帰りしや迷いていぬか静けさ・暑さ
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大雨の特別警報発布さる まさしく狂犬チーバくんなり
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安曇野を駆ける電車で白馬へと旅は続くよ明日明後日も
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ボイラーの目盛りを下げて幾日目ぬるめのシャワーはきっと明日も
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台風の 去りし翌朝 薄曇り 蝉なく声は 小さくなりぬ
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癌と供 寛解は未だ 時は過ぎ 望みはあれど 心は疲れ
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旧友とかわす盃、バカ話 年に数度の心のモルヒネ
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夕食の支度をすると席立てば母に言われる父と飲んでろ/帰省二日目
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冷凍しといた塩辛 盆は坂上忍の声丘にひびき
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夏詣諏訪の社を四つとも巡りて受けし神の御朱印
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迎え火の煙は川の流れ沿いあの世からこの世へ道繋ぐ
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だまされたと思って買った隕石は美しい青 だまされたけど
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踊り狂えば清らかになれる気がして飛びだした 地球ごと洗う豪雨の中へ
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右斜め前のあなたがはしゃぐ声聞こえないふり小さなプライド
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CDより仏間にひびくは厳かな「南無阿弥陀仏」と一年ぶりに
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