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きたながれ いえの洗濯機 つかうなと 仕事がえりに 深夜のランドリー
17
「明日こそ」 そう励ます事 わるくない 今日できなかったことができるよ
19
そうそうと 人のうた見て 頷いて 斯様なうたを いつか詠めれば
18
新雪の
斑
(
まだら
)
なき
径
(
みち
)
すすみゆく先は一角獣棲まう森
9
生きる知恵 守り続けて 痛み出し 気付かぬうちに どこへ向かうか
8
2回目の洗濯物干しお願いねベランダ出れば干す場所は無し
8
今じゃない そして今だけ 過ぎていく この身体だけ 過去に残して
4
私もうステイルメイト、狭くなるモビリティに押し潰されて死にたい
3
無いものに 名を与えては 可愛がり こぼれ落ちては 嘆く可愛さ
7
想い出は街をぐるりと歩いた日 兄の遺した紬をほどく
37
Q
R
コードでなんとか注文す 久方ぶりの老人会など
23
赤すぎる金田のバイクより赤い
金目鯛
(
きんめ
)
を食す味はそこそこ
5
舞台上 延々と踊らされるから 幕間が欲しかった そう言って君は幕を引く
2
冬灯り 湯気をつついて 我が子妻 在るもの見えて 何を望むか
4
音低く吹くハーモニカ少年の日の記憶から拾い出しては
11
年の瀬は誰もかれもが急ぎ足独り身の吾おいてけぼりで
14
刀持ち 何も斬れずに 夜が明け 泥無き手だけ 今日も震える
6
2
ヶ月も職失いし炊飯器今日は賞与だたんと働き
12
雨の降る 師走の街に
塵
(
ちり
)
流れ 過ぎし一
年
(
ひととせ
)
思はるる夜
29
斬らぬ美を 鞘に封して 磨き上げ 泥知らぬまま 戦さを語る
5
空き缶とペットボトルが
背
(
せい
)
比べ六畳一間は今日も賑やか
14
その辺のススキ見つけてほらご覧きみの歌にも風にゆれつつ
11
ほとばしる 乾くくちびる 湿らせて 食べる饂飩を すいて撓らせ
10
あゝ君の目が潰れたのは神様が医学の進歩を求めたからか
5
すぐ僕にごめんって言ってマイハニー
2
月なんてすぐに終わるよ?
3
ガラケーで
老母
(
はは
)
かろうじて 通話のみ さすがにメールは 夢のまた夢
13
たった
5
分
10
分ほどで冷めるもの 冬の浴槽 彼への気持ち
5
庭の広い一軒家の中でピアノ弾きがシノオトシノオトとひたすら呟きおり
5
セーターで布団に入る真っ白な冬毛のつかぬ寂しさと寝る
9
木の間より差し来る朝日サンゴジュの僅かに残る熟れし実照らす
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