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木漏れ日の 差すアスファルト 寝転べば 雲流れゆく トンボを乗せて
10
車馳せ いざ鎌倉と 麺屋行く 定休日にて 踵を返す
5
重荷背負う駄馬に鞭打ち越え行かん碓氷峠を信濃の國へ
4
駅前のドーナツ屋さんも無くなっちゃ あの日のわたしが可哀想じゃない
3
家の鍵 財布とスマホ 他は何も アスファルト、小走り パジャマとサンダルで
2
増えすぎた鼠を見たことはないけど 私と目指す方向は一緒
2
喉鳴らし 飯問う家の 虎の刻 いつ代はりぬる 暁と東雲
4
松川の河原に出て夏山の白馬連峰仰ぎ見にけり
8
提灯を灯し迎ふる精霊と線香花火の玉を見つむる
29
雨降らぬ 夏の日照りを嘆きつつ 台風の雨止んでくれぬか
15
あの日観た映画の続きを考える 自分の事よりずっと先に
3
この気持ちあなたに伝えるならそうね 海の底で息でもしたら
2
あの陽へと 近づきすぎて 翼焦げ イカロスのごと 君へ落ちゆく
3
夏草の色ぞ染めにし
空蝉
(
うつせみ
)
よひぐらしの声秋を待つらむ
7
流れ星 あなたとの時間 過ぎてゆく 静かな空気 高鳴る鼓動
3
予感「下降下降下降下降下降」鳥がさえずる夜になる朝
3
水に入る(いる)何故それだけで自死なのか察す恐らく詠者カナヅチ
1
こけ眠りあの頃見たく安心は乾き汚歯越し幻なのね
1
治癒比喩でなく額面の水墨画滲み戻らぬ夭折家の身
2
桜纏まって宙吊り美しさ空は湖中だ耐え流そう季
2
さらば夜言の因抑えおくんなまし壁越し唯眠り行く父母へ
2
夜戦綺麗だと思った平和ボケの中に巣食う私の蹉跌
2
蜃気楼若しくは泡沫の像に見惚れ気付けば出港の船
2
幼きの自覚無き罪時効など端から在らず抱え生涯
2
宿る心を言葉に加工まるで柔らかい鉄折り曲げられて
2
酷暑でも 諦めたくない どこ行って何やろうかな? 案は尽きない
3
建物の隙間から花火見えるね どこにいようと轟く夏よ
4
寝転んで空を見たいが自制する流星群はいつかまた来る
27
ゴミ出しを忘れ出た空切る火球本日ちゃんと流星群だ
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偶然に二本の虹の幸を見て必然だよと君へ囁く
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