ぷにぷにと 俺の二の腕 揉みながら クロスワードを 解いているキミ
9
ぷよぷよで 俺をボコって 上機嫌 今日はこのまま 寝てくれと願う
7
見た感じ 何も変わって ないけれど 資格を取って 違う自分に
12
髪色をピンクにしたと聞きました  似合うだろうね。好きでごめんね。
8
最後の日お土産にくれた牡蠣せんべい  今も机に置かれたままだよ
7
人生に後悔無しと言う母に口八丁は強がりと思う
28
恋人じゃなくてもいいよ例えばさ相棒とかさソウルメイトは?
12
液晶に照らし出されるささくれの影絵をめくる右のおやゆび
30
浮かんでは あぶくのやうに 消えていく 短歌のカケラ うたかたの夢
26
ゲーセンでかつて夜じゅう踊り明かし その時の相方ともが いまの朋友(てか、元々は高校の同級生だ(笑))
19
美白とかキョーミなけれど たまにはね 化粧水くらいつけてみるべし(犬猫と一緒に暮らす人用化粧水)
20
猫のは宇宙に似たり 照明のひかりが描く小さな星図
27
泣いてても始まらないことは知っているけど、泣いていないと終わってしまう気がして
9
着信が響いて起きる午前2時の即時出社の逆シャアの音
10
爪切りが裸眼じゃつらくなってきた些細なことで衰えを知る
19
死にたいとか 全てやめたいとかないけど 別に死んでもいいなぁ〜と思う
7
寝苦しき昨夜よべに夢見し君はだれ再び出でよ今宵の夢に
31
雨宿り二人の会話に花が咲き 上がる雨にも気付かずいたり
19
しゅわしゅわわ 泡に詰まった 夏への期待はどこへ消えたか あと一日の夏課題
8
この1年喜怒哀楽を閉じ込めた 5行日記は本日終了
26
夢を喰うバクにも趣味はあるようで溜息までは食べてはくれぬ
17
人肌の恋しい季節がやってきた 汗ばむ君の素肌に触れたい
7
なるほどね、そうしてああしてそうすれば、いい歌ってのはできるのね……あれ?
10
軒下の 物干し竿は 滑走路 巣立つ燕は 我が子の様で
32
エンジェルがミルキーウェイをつくるとき零した星がきみのそばかす
11
コンクリの割れ目に根付く百日紅刈らずにおけば赤き花咲く
32
傘持って用心したけど雨降らずいつになるやら梅雨明け宣言
13
トロイメライトロイメライオルゴールの一部になって爪弾く感傷
12
夏の日に咲き続ける紫陽花は に比べてはかなきものなり
8
あの人の名前も呼べず漏れる息 いざと言えどもやすろふばかり
6