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嵐去り
小鷺
(
コサギ
)
と鴨は餌を喰み
安穏
(
あんのん
)
戻りし善福寺川
18
火星に棲む二頭のブルドーザーたちが二つの月に向かって吠える
6
種だったつぶは自力で乗り込んだソラシドエアー見送るデッキ
4
惜しむよう 雨の合間に 蝉の声 いつの間にやら あちらこちらに
14
走るたび光って見えるピン2つまだそこにある音さえ停めて
4
はれぬ霧閉づる心に鳴く鳶の雲を割るべき羽ばたきを待つ
3
一時間 待って診察 五分間 薬局行って また一時間
4
野分あと 折れずに残る向日葵や我を照らして天まで上がれ
4
お供えに食べ物なくてご先祖も鴉も熊のとばっちり受け/墓地山
21
現代
(
いま
)
を生き 心の揺らぎ 感じ取り 言葉を紡ぎ 伝えられたら
4
雨催
(
あまも
)
ひを物ともせづに 産声の如 無邪気な蝉時雨の夜明け
20
月一で ふたりで飯を 食いに行く なんで別れた よく聞かれるね
2
高架下 水漬く屍と成り果てし 車はひそと主を待てり
12
真夜中に 絵を描いている 液タブで 続きの夢を 寝ないで見てる
2
今はもう知る人もなき宇宙塵 網代の島のチャート語れり
4
覚えてる? 俺らが出会った 日のことを 覚えているわ 別れた日より
5
午後三時雷鳴を聞きようやっと静かな雨降る日付け変わる頃 /雷鳴九時間
18
ベランダでバケツとサンダル泳いでる迎え行かなきゃ午後七時半/逆流
15
野球やり予定通りの懐メロにニュースをと願う午後六時半/ラジオにて
10
綿
100
の下着へ帰る 「かわいい」と言われることの安心を履く
3
ちま猫ちゃん きょうはおひざの うえなのよ おてて・なげだし しあわせおかお
19
線香の
煙
(
けむ
)
に漂う
亡父母
(
ちちはは
)
の笑顔頼りて 日頃の愚痴を/盆参り🙇
18
豊旗の 雲押し寄す わたの軍 浜風魁て 稲田を揺らす
6
便利さを追って不便の向かい風スマホの灯り浴びつ夕風
16
若い娘よ洋風メイクにこだわらず和風美人も良きものですよ
20
晩年がひどく良いとの八卦観る祖父の言葉に苦笑禁ぜず
6
電気街 紙袋下げまた下げて いつから己がシーシュポスなの
2
レベル5の狂騒の夜が明けた朝 さして変わらぬ船橋の道
16
一人では 怖くて見れぬ ようつべを 一緒に見てと せがむ野生児
8
日の暮れて 孫と語らふ迎え火の ゆらぎの風は うなずくに似て
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