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近未来の灯りのついた高層の建築現場に夜を見上げる
5
イリジウム分析などをやりながら学者の父は老いに佇む
12
若ハゲの若がなくなりただのハゲやっとなったぜ相応のハゲ
18
隔たりなく手間暇掛けた優しさはポケモンカードのレア度かな
5
教室の 端の机で 伏せ眠る 君の姿が 脳裏に浮かんで
12
食わないと言ったが見たら食っている朝には平ら猫の餌皿
17
ブラッサム 爺にも踊れる あのダンス テンション上がり 今日も始まる
4
赤になるコキアの隣り真っ白なコスモスがいて深まる秋ぞ
10
透き通る 天から聞こえし 君の声 アルトボイスで 待っているから
6
おはようさん 何かあったの 朝イチで? 最後に帰った? 俺は定時や
6
戒名になればあなたの心にもわたしの名前刻まれますか
7
我が庵は都の東江戸川のハザードマップ赤き地にあり
11
風呂上がり 畳の上で ひとやすみ
窓外
(
そうがい
)
の鈴虫の
音
(
ね
)
微
(
かす
)
か
28
かけられた重しをそそっと脇に置き素知らぬフリでそこに佇む
19
マテバシイ 葉陰にどんぐりいくつかの ちいさな庭にも秋の実り
22
公務員 批判しすぎて 人手減る 行政遅滞は 誰の責任
13
秋植えの球根庭のあちこちに
埋
(
うずめ
)
めて春の目覚め待つらむ
26
宙を舞うお手玉三つ目を見張り声を合わせておさるのかごや
24
三連休あけの火曜日今日の外来に老医われの
脳
(
あたま
)
は再起動せり
6
ラジオから今朝星空と朝6時まだ夜かよと曇り空見る/九州の空東北の空
16
コスモスにどうすれば良い?と呟けば「風を
纏
(
まと
)
いて逆らわずだよ」
39
朝焼けの地獄の様の雲形も日の出に色褪せただの曇天
14
ガラス越し下に落つ影葉か鳥か柿の木枝にヒヨドリ一羽
15
元気でな 長生きすっぺ 空蝉は 荷が重すぎて 床を這いずる
14
今日の
天
(
そら
)
晴れか曇りか 知り得ぬも 外鳴く鳥で 晴れと知りぬる
14
真夜中の 送信ボタン 押す指は お行儀悪い 迷い箸かな
12
朝早く目覚める時の茫漠とした瞬間の時の流れよ
6
自らに 鞭を振るって 生きている 夜は明けてゆく 陽は落ちてゆく
16
年を取る 着の身着のまま 日が暮れる 自由になった 進化賜物
16
峠から 見下ろす海原三陸の 潮騒遠くかすかに聞こゆ /吟行の旅第七首目
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