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窓の外 フェンスを歩く ハクビシン 珍客通り
愛猫
(
きみ
)
はガン見す
29
生温い豆乳飲んで耐え凌ぐ蜂蜜混ぜた生姜湯も飲む
6
でかマフィン リュックにふたつ詰めこんで明日とあさって生き延びるビジョン
5
台風の次の次の日曇り空野良仕事には良い日和なり
9
前もって子を諭したら「歯医者しゃんで泣くかどうかはオレが決める」と
24
文旦の種より出でし苗にして日ごと枯れゆくアルビノ二本
5
金槌が水泳チームの監督になってきたよな 人生劇場
11
おはように「先生、脈がありません!」 添えてあなたは無邪気なままで
5
燕の巣 今年も雛が 誕生し 親は
健気
(
けなげ
)
に 餌を運びぬ
27
細やかな 観察の目と 品高き 調べ備へし 歌と思ひき
11
航海のあれこれ詰めた宝箱 宝箱のまま仕舞う幸せ
4
暦より 進む季節に 長持に 手を触れ迷ふ 衣替へかな
11
名も知らぬ 五弁の花の 天を向き ひと叢生ふる 蓬生(よもぎふ)の宿
13
花摘みて
娘
(
われ
)
らとはしゃぐ母の笑み 思い出連なる
立葵
(
タチアオイ
)
かな
19
紫陽花の万華鏡のごと彩りは 梅雨の憂うつ 紛らすギフト
18
誠実や永遠の愛と 言うけれど
キキョウ
(
帰郷
)
せずして何が愛かと
4
夜桜と 同じ色なる
薄絹
(
うすぎぬ
)
の
衣纏
(
ころもまと
)
いて
来
(
こ
)
ぬ人を待つ
31
逢えたなら また来る夏と あの夏を 一つの長い 夏にできるよ
15
コンビニの自動扉の開くたび 涼を
纏
(
まと
)
ひぬ心地
好
(
よ
)
き風
26
とどまるも とびこえるのも もどるのも できない「時」を てくてく歩く
23
棘のある言葉がどんぶり漂って視界の霞む一杯のラーメン
13
空気読めず一打差で勝つも 二打罰を払ってでも 買い戻したき日
9
旧知の友 集いし語り笑い合い 愉しき我らタイムトラベラー
19
成功の途中だと言う君が焼く崩れたタコ焼きは背筋伸ばす
7
おまえもさ、言ってただろう明日なんか来なけりゃいいと旅の終わりに
4
母さんは何をやっても上手だね言えばやや照れ表情戻る/認知症
23
温度計24℃で肌寒く直射日光射せば焼けそな
16
きみ推しの赤いアディダススニーカー ハードオフにも並んでいたり
18
君のことすべてを知っていたかった あなたはなにも知らないままで
6
ミニトマト鉢を店にて見つけるが枯らしてばかりわれそっと出る
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