「あれをせよ」「これをすな」との貼り紙を そこそこに貼る女房小賢し
17
髪染める 五十六年来の友 同期九人 七人揃う
14
食べながら聞ひても良ひと言ひつつも つ食む手を止め 会話はまぬ
23
ミニ盛りのパスタを食みつ 語らひぬ友とわれ 時をり手を止めつ
20
来年は 貴女に見せたい この景色 池のホタルと 滝と里山
27
ひらひらり巡る季節の花を愛で癒され満ちる胸の奥底
11
未舗装の 砂利を踏みしめ 奥進む 滝とホタルに 言葉失う
24
五七の上の句をよみ五七七下の句よめばはやうた成りぬ
6
声を出し 笑いたき日に 選ぶのは 『寅さん』映画 心のサプリ
14
湿度纏ふ 恍惚こうこつのゆらぎは 水面の月に 触れて崩るる
7
われひびに三たび吾が身を省みるまめまことか受けりせぬかと/『論語』學而第一の四
8
覚悟決めまずは買おうか2本杖恥ずかしがらず歩く練習/(がんばるぞ〜)
34
新編誌 切って貼る四季 停止線 これからも先 一方通行
7
夕暮れの浜辺にぽつぽつ をともす黄金色こがねいろのコマツヨイグサ
17
初夏なのに カーテン閉めてバーフバリ 無いポップコーン気にも留めずに
4
あの子の愚痴 私にだけは言わないで良かったんじゃない?ささくれ剥がす
5
お迎えは空振り夕立ち 信号赤 むしゃくしゃしたので練乳アイス
8
波打ち際 戯れる子らの笑い声 さざ波のごと 寄せては返し
19
ミリバール時代に聴たNHK気象通報久々耳に/第二が消えて
17
言い切らぬことを美徳とする日本 生きづらいよね、分からぬ人は
28
言うことを素直に聞きし「アレクサ」の爪垢煎じ…我が呑むべし
16
星砂子ほしすなご まぶせばガラスの 花は揺れ 風の運びし チェロの哀し
27
止まらない舌 無差別のマシンガン 脊髄少しは遠慮してよね
6
不条理の塊落とす黒き鳥怒りの焔胸に燃え立つ
5
ことくし色をくする人々の仁なるためしこそすくなけれ/『論語』學而第一の三
7
何事も本立ちてこそ道はれ孝弟はそれ仁の本かな/『論語』學而第一の二
6
下を向き歩いていたら道のタイルがミント色 アイス食べたい
10
學びしを時にかさぬるよろこびをともと樂しみ人をうらみず/『論語』學而第一の一
7
練習日 うざ絡みした AIに 遅れますよと 会話閉ざされ
21
街なかで 声かけてくる 人の目を しっかりと見る 真っ直ぐな目で
4