神様の抜け殻 バスが進んでく 行き先は子宮 水子様前
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人間が exponential jΘ この箱の中じゃ呼吸もいらない
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山眠る音なき雪の降りしきり影さえ凍り足音までも氷結す
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神棚に 飾って拝むは やめとくれ われはまだまだ お陀仏でなし
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山頂に雲海広がる遠き峰朝日の中に地球の鼓動が
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洗面所に 柚子の香 ふわり香り立つ もうじき冬至 じきクリスマス
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院長室 無数に並ぶ 頭蓋骨 この手が切りし 頭のモデル
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モノクロの写真に見つける傷跡はたくさんの血が流れた水路
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脅迫まがいの愛も悪くない 死ぬために生きている我らに
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医者となり 年末正月 当直で 家にありしは 二十四の冬まで
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ともる灯の明るさ増しつつ急速に雲は厚みを増す窓の外
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旅立った 家族を思ひ 見上げるは 星が輝く 新月前夜
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記憶なく 履歴もなくて 宅配の 配達予告に 疑心暗鬼す
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忘年会 準備にいそしむ 若人と 収支を睨む 事務長に挟まる
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CMがこわいの誰も絶望を知らぬ顔してそこに居るから
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不思議なるアイコンタクト送りくる女性の心理はかり得ぬまま
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底知れぬ優しさだけが恒久の光の如く明滅してる
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午後の径健気けなげに咲きし冬薔薇ふゆそうびほのかに揺れて心和みぬ
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院長が 三人寄らば ボーナスを 払える払えぬ 赤黒ばなし
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おやじだし抗えぬこと多すぎて 中島みゆき朝から聴いてる / ファイト!
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性懲りずに同じ行為、同じ性格を繰り返す 次はできると謎の自信で
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ひさかたの光さざめく波間にも 君が御髪おぐし手繰たぐれ我がかい
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昼下がり編み物しながらイカ大根ことこと 冬の至福のひととき
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暗き底の 深海魚なる 我なりき 人知られずが 今、光得て
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君が鼻歌で歌った曲を書くメモ帳 まだ一ページも埋まってないや
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召し上がれ 残さないでね 私の愛 消費期限が 切れちゃうからさ
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風呂掃除真面目にやって汗かいたゆっくり風呂に入って寝よう
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双子座に 見える角度は 地球だけ 星間戦争 しているかもね
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後悔をしてみてももう止まらない 貴女のことが好きすぎるんだ 
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「家じまい無事に済んだよ父さん」と墓に供える白い秋桜
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