地震ありてあとおふ激しき雨風に「てんぺんちい」とふ響きがめぐる
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有り金をくれなきゃ見栄で別れるとアカナメ語る不気味な話(百人一首・三十)
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子ども当てに呑み屋に寄らん初ツモを引き惑わせるギラギラの母(百人一首・二十九)
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唐揚げのヌーのサービスまだ余る広めぬクマよ狩るぞお前は(百人一首・二十八)
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ドーナツを知らない猫が白い蛍光灯に飛びかかってもう八時四十分
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イカの腹分けて流るる墨の川いつ耳取るか鬼に相談(百人一首・二十七)
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送られたニセ最中もなかころもばかり今ひと粒のミルキー待たむ(百人一首・二十六)
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菜に塩は大阪ヤミの金貸し屋サツに知られて食い扶持もがな(百人一首・二十五)
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この足袋は草も取り払い寒気してひもじいニシキヘビのマワシに(百人一首・二十四)
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チゲ鍋にチヂミ最中もなかも買わせたれ我が身の痛むカネにあらねば(百人一首・二十三)
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夏朝日 緑濃き嶺に 陽溜まりて 陽炎揺るる その影菩薩 山の端沈む 
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フグ唐にアジのクサヤの塩漬けをヌリカベさんに買わせたヌーさん(百人一首・二十二)
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合コンと言ひしばかりにフダ付きの訳ありのカネを持ち出でつるかな(百人一首・二十一)
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あのひとがほほえむ写真のモノクロにツツジの赤がひどく滲んだ
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ひたすら聴く 介護頑張る友の愚痴 「スッキリした!」が何より嬉し
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何故かしら大日本帝国が世界一 我には安全な戦争に見ゆるか
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部活帰りの少年の食むガムの 甘ひ匂ひに和みぬ車両
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座りたる 美女にたとえし 牡丹花ぼたんばな 雨は涙か 泣きて散りゆく
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住宅街響く声が叫声か歓喜の声か私は知らない
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こいびとで あるかのように ふるまって みんなのまえでは ともだちですか
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会いに来い 会いに来てには 愛がない 愛があるなら 会いに行くだろ
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ある国は ウィンウィンも 他の国は 関係性の 再構築期
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この桜君の軀に ぼくのうた
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あわよくば 近づきたいと ひたすらに 願う私を 貴方は惑わす
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別に何も 恨んじゃいないし悔いもない ただただ全部が つまんないだけ
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もう既に お気づきかとは 存じます それでも明日 言語化します
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タッパーに入った星の砂糖漬けがまた回ってきた 終わらない会議中
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心無き者と語るは 心持 問答をり 人よりかい
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水清く空の青さと混ざりあい筑波嶺遥か霞の湖畔
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昔から正義正義と言う奴ら 何人殺した?歴史見ろ!
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