もう全部 全部諦めて 寝転んで オーロラを見たい なにが夢だよ。
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街灯り窓の扉に透けており静かな夜の終わりを告げる
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私だけ死なぬわけには参りませんその日来るのをお待ちしてます
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スイーツで飲める系女子でよかったな 笹団子パンとアイスでビール🍺
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「寒いね」とかじかむ指をすり合わせお鍋の煮える音を待つ夜
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難しき講義のあとの自販機でコーンポタージュ選ぶ冬の日
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流れゆく渦潮のなか一瞬に見せる少女の哀しき真顔
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街角のツリーの星がまたたけば神様のするウインクに似て
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満月の 光欲しいと 祈っても 見ることだけが 世の限界で
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立ちのぼる湯気のむこうに溶けてゆく冬の真夜中気だるさ一つ
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紅々と色づく部屋のポインセチア猫のあくびも冬を運びぬ
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コイン精米の明かりを恃みつつ消えたいくらいただ帰り途
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太陽は僕の詠久エネルギー夜雨には負けない歌って漕いで
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通学路  友と歩いた  過ぎし日々  かつての道は  住宅街
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孫登場 雑事さておく重力は 相対論的 時空のゆがみ
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冬の宵  満月照らす  君の頬  儚く消える  雪の花かな
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人波にマスク重なる交差点行き交う日々に祈る幸あれ
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町中華 冷やし中華を頼んだら 出された物は冷製チャーハン
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年賀状投函予定の前日に急逝告げる喪中のはがき
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鳥かごに冬の日差しを閉じ込めて蜜柑の皮を剥けば香し
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自治会に汗かく面々生き生きと 老いへの歩み 半歩ほど停め
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風邪の芽を摘んと飲みし葛根湯 両の手のひら仄かにうるむ
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来年の自分に対し展望す出来ないことはやらないことと
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いかりとは攻撃されて起きるもの 全てのいくさはこれに始まる
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目の前で机を叩かる不快さは された者には消えることなし
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うっとりとため息つきつ読むうたのあれど及びぬ 我が道を行く
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脳トレにうた詠み始め楽しきも非凡なうたは遠く及ばず
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無生殖無色心臓がのびのびと過ごせる箱に入れてください
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就職も範囲が狭い障がい者 若さが欲しいチャンスが欲しい
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一番星 あかるく我を照らしゆく 奈々さん わたしの一等星よ
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