日が経てば 1年すぎて 気づいたら 実家で暮らし 犬と寝ている
7
なんかさ〜、ずっと楽しく遊んでて、これでいいのか不安にもなる
4
冷やされる 犬、わたし、祖母 エアコンの無い家だからきゅうり食べる
9
夏空 白のシャツ着てまるで雲よ 流れるような彼の残像
8
テーブルに琉球ガラスの箸置きの光うつって吾子待つ夕べ
24
3等分 幸も不幸も平等に 分けるのならば揃って地獄
12
踏みしめる砂の熱さに耐えかねてステップを踏む無様なダンス
9
区役所に住民票を取りに行き行ったついでにざる蕎麦を食う
10
炎天下 亀が日なたで甲羅干し さぞ暑かろと大暑の午後に /37
28
錆びついた南部鉄器はもう家族毎朝火にかけ妻が飲む白湯
18
トキメキを 夏のせいにし 雲を見て 熱を孕んで 君にくらんで
9
老夫婦なぐさめあったり笑ったり大学病院の待合受付
17
娘らの 盆の予定が LINEに入り 赤丸つける 次月の暦
21
花束も受け取らず羽田から翔んだキミへ勝手にしやがれを聴く今夜
7
疲れたと泣いた小さな君の背に空から星が一つこぼれた
14
山のに夕陽を抱く雲入道くもにゅうどう ランタンいろのものかなしさに
20
歯ぶらし手に描け今日も明日もその先もまっしろのなまるを
5
この世には 星の数ほど 人がいて 一等星の 今宵あなたと
11
生きてると 死んでるの ちょうど中間で ただ息してる だけの毎日
7
Heaven聴き 懐かしき日々 思い出す 騒がしくとも 賑やかな時/ブライアン アダムスの歌
21
蝉時雨 大暑の朝の 盛りなり 夏の力を貰ひて出勤
28
筋トレを しようかなって くらいなら できないことは 証明できた。
7
ウインナー 鬼滅の刃のパッケージ 置いときたいけど 賞味期限来る
21
五限目のあくび噛み殺し筆箱に閉じ込めるのは夏の約束
11
大相撲亡父に似たる観客に勝負の行方見のがす夕べ
23
涼し気になれる推し曲わたしなら中森明菜「サザン・ウインド
23
天丼のえびの尻尾が残ってて 好きな人でもできたのだろう
9
みずうみを作ろう 君への心ない言葉はすべて泡にしてやる
11
空港で働らく犬はかいがいし熊撃退犬は出来ぬものかわ
7
乗り物にドクターストップ仕方なし 電車バスなし江戸町民のごと
7