一生を大工に捧ぐ父と聴くカーペンターズ遥かなる影
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帰り来てカラーテレビを持つ父の誇らしき顔 今も眩しき
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七人の家族の服を洗濯の板で洗いし母や尊き
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替え歌も 人の記憶の依り代也 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
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信号を待つ間に母校の乙女らはカ変を唱えり呪文の如く
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大人だし いつでもアイスも買えちゃうし ハーゲンダッツを素通りしつつ 
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お試しにもらったコスメなんとまあ伸びのよさかな高価な品めく
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雨降ると諦め散歩出かけねば雨は降らないそんな人生
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退屈な 歌の海にて 鳥舟を 見つけし如き 歌ぞ嬉しき
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自主規制 ありて答えぬ 「copilot」を 落丁のある 辞書と批判す
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通り雨 過ぎて寒しも 石道に 猫のふくだむ カフカスの秋
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物価高鯖の切り身も高くなり鯖読んでるか疑うほどの
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バスの中長袖着ても肌寒いクーラー温度調節できたらいいのに
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切れていてそのまま使えるベーコンに宿る神様かき混ぜ煮込む
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生まれつき君は普通になれないと 言ってくれれば諦めたのに 
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最近ね野球を見たと言う君の頬の赤さに心痛くて
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夜ですよ 途切れず続く 打合せ 目の前の人 誰か忘れて
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眠たくて 母を困らす 赤子には 役席五名 必死であやす
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月へ行くでたらめエッセイ読み上げるきみの声だけ響く教室
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入札の 後は付き合い 山登り 話は仕事 これも接待 
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ギリギリで 札入れ額に 悩みつつ 強気札入れ 落札を聞く
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梅雨寒の風 梔子くちなしの甘やかなを乗せそよぐ散歩道かな
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軽量の 山歩きした 先駆けの エマ・ゲイトウッド 見習えたなら
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3秒後幸せなことおこるでしょう おきなきゃ君にウインクします
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ぞろぞろと つゆの匂ひを漂はせ すすりぬ蕎麦 昼休みの音
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句読点打ちたくなって喫煙所 となりのビルの夏草の屋根
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私など二度と君には戻れない まだ整わぬ眉まで愛いと
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恋なんて そんな大したことないと 顰めた眉さえ眩しく見えて
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人混みに押され揺られて多摩の街たどり着いたのここも東京
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頼りなく 待てど暮らせど 便りなく 悪い予感の 累進課税
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