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一粒の ミルク多めの チョコレート 尖った言葉も 舌で溶けゆく
28
住み慣れた家を離れてアパートに 第二の人生夫と語る
33
上を向き座っています 他人よりお手玉ぐらい上手になりたい
10
眠れない 夜は
1
人で ひたすらに 猫のトイレを 掃除している
23
なあお前この家に来てよかったかカリカリ食わぬ猫に聞く夜
27
公民館老人会の新入りが「若輩ですが」と挨拶してる
15
キイキイと 音軋みたる 自転車に あやしき奴めと 犬吠えかかる
14
夢で見たエスカレーター 宇宙人たちも片側空けて乗ってた
7
峠越え 凍ったままで 持ってきた ソルティライチの 溶ける昼どき
14
僅かでもズレがあったら開かない ホームのドアと車両のドアは
16
古きダム 梅雨空映す 湖面には へら鮒釣りの ボートの二隻
18
聞こえるか聞こえないかの独り言いう人によくすり寄られます(泣)
14
しみじみと手垢のついた物言いや言葉の氾濫ため息出ちゃう
12
お名刺を渡され私若い子の幾十倍も疲れているの
16
理
(
ことはり
)
に抗わず生く
同胞
(
はらから
)
の 地に根を張るや 青きふるさと
21
ふんだんに素材あるゆえ彫り進む鳶の姿を夢に見ながら
6
アジサイからのお願いの貼り紙は撮ってもいいけど取らないで
10
あかあかと梅雨の晴れ間を舞ふ鳶に我が心まで晴れゆくごとし
6
紫陽花よりも人口密度濃い白山神社あじさい祭
14
ひさかたのひかり溶く蒼 白は雲 梢をわたる風に奏でり
22
泣き顔を見せるのはまだ怖いから 君と見るのはアクション映画
11
挽歌より 滑稽歌まで 元義は 悪食の如く 歌を詠みにき /平賀元義
10
はっきりと 鼓動聞こえて 気が尖る 診察室の 奥の人声
13
夢も見ず 眠れるひまに 撮られたる 胃カメラ画像 ぼんやりと見る /胃カメラ検査
19
まず先に子供のことは忘れるとケアマネは言う看護師も言う/介護
22
表向き作り笑いの眼より
滂沱
(
ぼうだ
)
と落つる
卯建
(
うだつ
)
の奥で
7
ネズミ猫 犬が乗りたる 船難破 荒れたる海に 蜘蛛の糸垂れ
13
身も晴れて意気揚々の外出も上着羽織るか迷う涼しさ
7
せり出した 垣根の下に 水たまり お色直しか 紫陽花の影
23
散歩路に飴を開くをしくじりて落つ飴拾い仕舞う冴え無さ
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