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獲物吐き水溜りにて洗うのかカラスは吾にも逃げようとせず
30
戌の刻 残業終えて 帰る我 新歓客の 駅前惑い
11
梟
(
ふくろう
)
が 近くで鳴きぬ 湯に入れば 水音たてず
暫
(
しば
)
し聴き入る
41
海浜を 歩くふたりを 包み込む 柔き夕陽に 明日を託さむ
17
風光る 緑濃き嶺に 陽溜まりて 陽炎揺るる 金の輪輝き 御来光
7
かがやきし琥珀の糖のひとときを 終はりは問はじただ在りしこと
12
石垣の隙間に咲ける小手毬の白さ気高く逞しくあり
32
詠み人の こころに響く幾多の歌 吾の
拙
(
つたな
)
さ今日も悟りぬ
20
ピカピカのランドセル背負う一年生春が匂う商店街
17
道化師の涙の下の白粉を、こそぎとりたい衝動がある
17
揚げ雲雀やまぬ鳴き声鋲のごと 息吸はんとして菜の花を踏む
23
その花は ナンジャモンジャ 聞きかえし ナンジャモンジャ こりゃ忘れないぞ
17
年毎
(
としごと
)
にずれゆく 春の感覚や 皐月を待たず 散るや藤花
36
一万円崩すためにとコンビニへ 無事にSuicaで支払い帰宅
9
撫子や思い起こせば幼き日
市場
(
いちば
)
の競りにかけし日々かな
18
短歌てふ思ひと愚痴にザラメ混ぜあざとき衣の綿飴に似て
15
機微ありし 貴方の背中 寄り添いて 内なる想い 外なる禁忌
15
街灯が点く瞬間を見れたからまあ悪くない一日だった
9
ゲスに堕つペッシは懲りずに悪あがき糸は見切られ「
アリーヴェデルチ
(
さよならだ
)
!」
11
お日様に星の瞬き月明かり君の笑顔は天より高く
8
裁きの場 十二の眼は 曇りなく 人の
罪科
(
つみとが
)
量るや否や「十二人の優しい日本人」
12
西の空 雲を
茜
(
あかね
)
に 染め上げて 静かに暮れる 卯月の
一日
(
ひとひ
)
35
パッキパキ明滅してる彼女です
(
みかの原 わきて流るる いづみ川
)
いつ見きとてか 恋しかるらむ /027/100/中納言兼輔/ 下の句は1度も会ってないが恋しい
9
右の手に黄いろの風船左手に父の手あの子選挙のかえり
10
稜線に 沿って手の平 ほぐしたる コリもほどけて 呼吸は深し
14
気づいておりましたか我が肉体よ私が恋をしない人種ということ
9
登園を嫌がる君の手のひらにママは描いたお守りマーク
18
暗い波夜光虫共踊る海 銀河と双子の
宙
(
ひろ
)
いスペース
8
駆け引きはもういいからさ頷いて お願い、僕の負けでいいから
7
ホイップが苺に捧げるマリアージュ君と重なる幸せ層に
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