反動をつけてどうにか引き開ける ひりひりしてる鉄臭い両手
9
秋の御空もセンチメンタルなのか 涙の如く淋しき時雨
26
パラシュートなしの人生 激突の前に正気を失くしたら勝ち
7
15合 3回に分け 炊き上げて タッパー詰める お得な深夜
16
僕は只貴族であつた夕暮の空 パラシユウト糸を断ち切る
9
青藍のスーツ眩しきとりあえずガラスの天井破つた景色
9
くれないに 染まるさくらの 並木道 この色合いと 合体しそう
29
サッチャーの世には女王の光りあり「早苗」習えよ英の伝統 / 天皇の世子
20
嘘でもね君を笑顔にしたかった さよならまたね私キャバ嬢
9
シトシトと雨に打たれて走ってくカッパは皿を帽子で隠し
15
耳元の無駄な大声は不快なり。デンタルケアのベテランさんよ
7
流れゆく時間を止めて風になり人情深き縁者召さるる
32
飄々と枯れすすきにぞ光りあり「過ち」詫びて星になり逝く / 村山首相101歳の旅立ち
24
竈門から 新米の湯気立ち昇る ちゃぶ台囲むあの頃懐かし 
21
「愛してる」を道具にしたくなかった でも言わなくちゃ消えちゃいそうで
9
秋の夜に震える僕の鳥肌をさすってくれた君の手のひら
15
さらさらと降り続けてる秋雨に干した洋服揺れる幽霊
8
午前二時 今日けふ会えるかもの友のため 千羽に満たぬ 七羽の鶴折る>心臓の数値が良くないそうなので‥
18
美しく恥ずかしいほどワガママな瞳に隠す長女の我慢
13
ビル風に 押されるままに 進んだら 目の前にキミ 一緒にランチ
6
ネタにする 話はいつも キミのこと 楽しいことしか 覚えていない
8
絶対にフリーキックを蹴らないし何もしないが横に立つ俺
16
わいわいと 俺と子どもら ハシャぐなか 先に帰るね 俺に言うキミ
4
明日へと布団かぶって入ります。ため息だらけ日本で生きる!
18
ねるまえは ちま猫ちゃんに キスをする だから化粧水さえもパスです
18
湿っぽいお通夜ムードは嫌だから呟きひとつ残してどろん
7
じっと見るポポーの落ち葉が書いたおかあさんへのこれがお葉書
29
西伊豆に 会社の若手で 社員旅行 写真の中に イチャつく2人
4
見上げれば遠い記憶が蘇る遥か彼方で呼吸する星々
21
自らを社会不適と称す美人 美人なのにね 美人だからか?
11