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人殺す武器の輸出に耐え得ぬと矜持の道ゆく社長の光り (3/6)
33
私たちずっと一緒にいようね、と並んで座る女雛がふたつ
8
野辺の草 寒さ緩みて 生き生きと 風に吹かれて 青葉匂い 爽やかに 独り酒酌み 草枕
4
朝六時 わたしのためのコンサート あなたの寝息と鳥のさえずり
17
おやすみを 言うまでに あと五秒ある 青ならYES 赤ならNOだ
5
3月に報道ヘリ飛び伝へらる戦禍の如の被災地忘れぬ
43
我行かば ただ鳥のよう 風に乗り 風に逆らい 居場所見つけ
17
降りて来ぬ 思い浮かばぬ言の葉を 苦悶の末に一首絞り出す
24
弛めたる 身体に沁みる 歌もあり ラジオの時間 一人の時間
19
一戸建て 庭の代わりに 駐車場 それは出るよな 猪鹿熊さん
10
薄明は 世の平等を 体現す 富める者にも 貧しき者にも
11
外国の 古い棺桶 手に入れて 少し直して 寝床したい
4
ボーナスは あなたの芝居 そこにつき イランアメリカ 筋書き進む
8
いまここで 寝てはいけない 思いつつ 寝る気持ちよさ 起きてまた寝る
8
利己と利他
Win-Win
(
ウィンウィン
)
とは いかなくて 人なればこそ 他者に問うなり
10
氷の下をひそか流るる水の音今は健気に春を抱えて
16
憧れて駄菓子でしてるシガーキス火のない所に煙を立てて
8
見ないうちふたりは大きくなったねえ。はにかみ笑う
笑窪
(
えくぼ
)
がぽちり
35
雪虫と呼ぶを知らない子供らのその雪虫が春に飛ぶこと
33
絵日記を付けるが如く詠む視線ピャッと素早くヒヨドリ逃げて
24
子供らにおばちゃん遊ぼと迎えられテントで折り紙そうか春だね
39
手から落つ桜色した
盃
(
さかずき
)
の散った破片が花びらに似て
34
ちょっとまて キミには俺が 見えるのか? そういう事なら 話は別だ
5
「
啓蟄
(
けいちつ
)
」とふ七十二候の響きにて「
帝王切開
(
ていせつ
)
」うかぶ元産科医の吾
8
目も見えず 耳も聞こえぬ 老人を 使いて子守り 心配でしょう
4
子供らの 前で口論 恥ずかしき 思いを拭う 明るい笑顔
4
幸せは 失うまでは 気づかない 不幸を知って 幸せを知る
7
不幸だと 思っていても 実際は 幸せなんて よくある話
6
あたらしき形の景色さざ波の 今日のお客と四杯のカップ
12
いいことにほんの少しの嫌なこと 煮込み煮込んでスパイスカレー
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