チートして 無敵になって クリアして 死ぬることとは 生きることと知る
6
シャキシャキのサラダの似合ふ季節来て えんどう食めば春ののする
43
日曜の孫の笑顔を買い足してレジへならぶや 木曜の午後
24
水温む 小川に揺れる黒い影 蝌蚪かとは静かに代掻きを待つ 
31
稲の種なれどわざわざ「籾」と書く豊葦原の瑞穂の国なり
11
十円を 落として覗く 自販機の 下に転がる 拾われぬ春
13
死の病 いずれ誰もが亡くなる身 生き急ぐことめられぬから
7
湧き上がる 声音の文の 結の灯は 萌えどほつれぬ 恋の糸かな 「五句目の愛しを恋に詠み直しましたすいません」
26
過ぎし日の 記憶次々と 浮かんで消えて 眠れぬままに夜半深々よわしんしん
20
明日来たる 恩師の笑みへ 一キロの 氷りを作り 琥珀酒と待つ 「詠み直すました すみません」
28
恋ひ慕ふ あなたのもとへ 寄り添ひて 叶へ遂げなむ ふたりの夢を
15
今日読んだ 文字の摂取量 十万強 出てくる言葉は たった三十強
8
詠む歌が青いくすりで遠ざかる詠みたいことはおやすみなさい
32
貴婦人の クマガイソウの 可憐さに 少し膨れた 君が可愛い
21
沈めたる 胸の鼓動に 奮い立つ 新たな息吹 命は巡り 
18
二本糸 紡ぎて伸ばす 日を重ね 子へと引き継ぐ 明日の尊さ 「五句目詠み直しましたすいません」
26
植えたまま 手入れされない 森林が 火を噴いている どこでも起こり
16
乱高下米の値段を見て思う来シーズンはその轍踏むなよ
12
葡萄酒と ビーフシチューに いろどりの サラダにバター ライスの今夜 「後半文字を並び変えましたすみません」
22
金塊を 手にした時は 冷静も なくした刹那 その価値を知る
10
親の名は 子に継ぎ永遠の 名を残す 一つの花へ 抱くいにしえ 「全部詠み直しましたすいません」     
26
手作りの 餃子に包む 君の愛 黄金に焼けば 餃子も光る 「すみません詠み直しました」
21
解らない その目の中に 落ちてゆき 景色は薄れ 昔日の恋 
16
サンザシの赤い実は秋まで待とう甘い香りの白きお花よ 「四句目から言葉を並び変えましたすみません」
18
触れられた 感触求め 闇の中 彷徨うこの手 捕まえにきて
9
滅亡が 我が身に及び 目が覚める 長閑なること 夢の欠片か
12
泥水を 振り分け凛と 咲く蓮に 浮かぶ欲在る 我れの心辺 「後半詠み直しましたすみません」
21
荒ぐ風 記憶の砂へ埋もる詩 地に伏し拾ふ儚き声を
20
失われゆくものと思う百貨店にまばゆく在る美しきものたち
17
心うちに(美しいものよ、さようなら)デパートの光の中を歩きつ
11