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「うりずん」の 吹く港より 米軍の イージス艦が ホルムズへ発つ
19
おおきみのために死ににし島人は見捨てらるるか海は青しに
17
びっこ引き杖突き歩廊独り行く私でもある生きてきた
男性
(
ひと
)
19
うりずんの海岸に満つ軍靴の音 夜風孕みし生温き臭ひ
14
「うりずん」の 夜風の立ちて みんなみに 散らばふ島の 季(とき)の移ろふ
16
春日和 ひなたぼっこ 猫日和 まどろみながら 何思うやら
19
時に
過
(
よぎ
)
る こころの中の
嫌
(
や
)
な感情 掃除機「強」にし一掃したい
18
ふぃーふぃーと鳴く
鷽
(
うそ
)
の声口笛に似てゐるやうな午後の陽だまり
14
いつの間に小手毬の花咲きにけり今年無職の春を見つけし
21
うりずんと島人の言う四月なり夕日沈めばさやけき夜風
17
吹く空の
白砂
(
はくしゃ
)
の浜に打ち寄せて淡く砕ける雲の波色
15
小腹すく「小」の大きさに惑いつつみたらし団子の三本串買う
18
第五句を 倒置にすれば 良くなると 思(も)ふ歌あれど 豈(あに)言はめやも
14
夫婦喧嘩 皿が飛び交い 韋駄天の 猫は隠れつ 竈の陰に
14
今ひとたび 逢ひたき思ひ 霞みつつ 置き所なし 春の愁ひは
18
梵天の 耳掻きのごとく 臈長けて 深まる春を タンポポは待つ
15
読むのが辛くなって閉じた本の重さ からっぽになって笑えた本の重さ
8
区切りまであといく首かを詠まんとす 電動あしすと欲しひと思ふ
14
代替わり「ひきこもりラジオ」は緊張のままの初回なり色はこれから
20
注文を出すため本の存在をどこかで知っていなくちゃならぬ/小説からの引用
15
キジのためモヒカン刈りのイモリさえ長くもがくとモロに蹴るカバ(百人一首・五十)
5
身がキモイヘビのタコスのトルティーヤ怯んで食えぬ物怖じの鵺(百人一首・四十九)
4
風邪が癒えて祝うつがいのオレの蚤飢えて獲物を襲うころかな(百人一首・四十八)
5
妬いた妻痺れるほどのマキビシをひと箱
三重
(
(伊賀)
)
に買いに行きけり(百人一首・四十七)
5
虎の子と隠すグラビア差し押さえ行方も知らぬ古書の店かな(百人一首・四十六)
6
アワビ五個隠ぺいをしたハモ肥えて身の至らぬを恥じるヘビさま(百人一首・四十五)
5
「ない」のこと「ねえ」と言うなと妻宣れば「なおらねえ」とぞ我の応える
12
飼うことをあえてしなくてカナカナの羽根をも身をも
生
(
なま
)
でサラメシ(百人一首・四十四)
6
見合いする友の衣に忍ばせて孵化したものは主にザリガニ(百人一首・四十三)
5
イチジクに辛子もそれと知らぬ顔鵺は悪さに何食わずとは(百人一首・四十二)
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