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朝七時 洗濯物を竿にかけ 八時半には乾く夏風
12
和歌の場に俳句川柳顔を出しカオスの世なり言霊の国
9
ゴクゴクと駱駝のごとくビール飲む豪快な君のもういない夏
9
雅なる字はお人柄そのままにまなじり濡らす入院の文
14
バテぬよう家事をこなせば遅いこと今夜もきっと睡眠短し
14
あしもとに そっと ちいさなあたま乗せ ねんねするのが ちま猫ちゃん流
17
仏塔の相輪かすめ秋つばめ 甍の波を遠く見下ろす
8
忙しさに震えれる手を抑えたり今か今かと嗚咽が溢れ
4
頻尿も 役に立つんだ 夜中でも スマホ開いて アメリカ株価
4
独り身も 慣れれば楽し 今日もまた 自然と戯れ 磨くぞ五感
5
取り立ててすることのない夏休み掃除を後回しにして昼寝
3
軒下にスズランテープを巻き込みし洒落た
玄鳥
(
つばめ
)
の巣に雛が鳴く
12
宵闇へ絹の糸裂く不如帰 ひと鳴き残し闇に溶けゆく
7
よろこんでいいのか米価たつぷりと用水路には真水ながれる
9
助手席に梨二袋センサーがダレカイルヨと促すベルト
8
青ネギのリボベジ挑戦三日目に 一センチも伸び爆毛の予感
13
聴きにゆく添水の木霊詩仙堂 浮世のちりを忘るる心地
6
身の丈で暮らす晩年蟬しぐれ 過ぎにし日々を遠く愛しむ
7
クワガタを捕りし裏山 ゴルフ場 今も昔も我れは行きたり
6
しらけ鳥飛ばす私に伝えたいその積み過ぎが墜落まねく
7
参道の端でくつろぐお寺猫 近づくと撫で待ちで腹見せ
14
敗因はあなたが植えた夕顔の蔓がこの胸に絡まったから
9
日焼けして赤シャツさらにお似合いね私のチョイスだからなのかも
11
あとは尾をつければ完成するはずが残った部品は翼が二つ
6
「恋をした」 早退理由とするならば空の青さを忘れない午後
23
朝顔の 葉の艶めきは 夜露かな やさしく撫でて 産毛に触れる
15
坂登る坂を下ってまた登るいつかご飯のおかわりを待つ
5
風邪引いた 次に思うのは 嬉しいな 仕事を休む 理由が出来た
5
もういいよ ありふれている 許しさえ 言えないのなら もういい黙れ
4
両の手にいちじく受けてたらたらと盛り過ぎつつある夏啜る
9
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