ピコン ともバイブも鳴らないケータイを 洗濯物の山に投げ込む
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『人』の字は支え合いだ というひとは 「上側にいる」 自覚すらなく
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両耳が桜前線より早く 紅く染まってしまう 三月
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先月の僕のGoogleフォトの中 君の眼鏡がおさまっている
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今日があり 明日が訪れ陽が回る 過ぎた昨日を影に携え
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さみしいか 心細いか 君の手は いつもどこかを掴んでいるから
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きらきらと零れた光のように咲く桜に脳内でシャッター押す
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眠る前 枕に落ちてきた歌は起きる頃には溶けてなくなる
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雪どけの木漏れ日浴びてアスファルト君と明日は歩きたい路
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ポエム詠むような気持ちにさせられる 恋はやはり盲目病もうもくやまい
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去ってゆく ひとりの冬を見送って 出会うこの春もう離さぬと
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あれが駄目 これが駄目でも それがある 諦めるなよ 道は見つかる
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人生は 歩いて来た道 辿るより 新しき道 踏み出す勇気
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蔓防が 終わった途端 嵐来て コロナよさらば 消えてなくなれ
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ベランダの 防鳥ネットが 宙を舞い 春の嵐の 後始末かな
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現実が 夢よりよいと 思えたら 閉じた心が 開いて発芽
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いつの日か忘れてしまう君の爪の形を酷く好きだったこと
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はじめての行った場所へ数年後、 「ふたりで」ではなく、いつもの「ひとり」
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砕かれて鏡の上に雨ぞ降る 欠片に映る過ぎし春へと
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あのうお座 ロマンティックが好物で 詩に溺れつつお酔いでいるね
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外国語 見るとワクワクする君と同じで私、日本語が好き
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人間も殻を破ってカラフルに回り出したら 春はもうすぐ
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そうじゃないそうじゃないっと首を振り今日もここから出られなかった
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どこまでが仕様なのかと問い合わせようにも神はもう死んでいる
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津屋川の桜並木に寄生木がブーケのように空を跳んでる
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春という根拠のもとに髪を切る 誰も知らない我が参上
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雨音が パタパタ落ちる 楽しさに 心なごみて ふと空を見る 
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貧しきは 卑しき心 育てれば もらえるものは 全てもらいて
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父もまた 一人夜更けに 苦しみて 喘息のため 息も絶え絶え
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ツカツカと誰の足音かと尋ねてみれば 生き急いでる自らの音
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