Utakata
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うたよみん終了にともない移住です。
よろしくお願いします
基本、絵を描いたり短編でも書くような気分なのでフィクションだったり違ったり。
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粗熱のとれた情熱息はまだ白くならずに研がれゆく蒼
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他人事の汗はキラキラ輝いて穏やかですか?きみの水面は
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水切りの石は彼方へ跳ねてゆく底の深さも知らないままに
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僕たちは所詮は土の器だと甘き土塊弄りあう夜
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情熱ね、薄く笑って空をみた空っていうか空の向こうを
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いつの間に雨は冷たくなってたねさしだした手のてのひらは下
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気がつけば市役所北の信号は何処にでもあるあんず色の陽
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暗闇をくぐり抜けてく自転車の駆動の熱の昏き沈黙
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そっと吐くなにしてんだろ俺はって苦くて甘い痺れの波紋
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あのひとはなんだかちょっと稲科的ふいに思いつ草の実を噛む
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暗いけどまだ夏の雨濡れてくよたまには風邪も悪くはないさ
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うつむかないそれはあなたの悪でしょう?真白き空に昏き道ゆく
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ちっぽけです指先ですらつまめない亜細亜に夏の風が吹きゆく
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ほらここに君が見つけるはずの僕朝の光は届いてますか?
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昨日まで降り注いでた虫の音が地より沸き立つ月をさがした
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ため息をひとつついたら進もっか頑張れなんて月は言わない
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左耳跳ねるギターにキャウ!!と鳴く気付かれぬよう叫ぶミッション
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ひとのこと屑って言うな星屑は瞬いてんだ街の灯の陰
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とりあえず横になりたい日もあって今日隣国はミサイルを射つ
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四時半は夜へひそかにかわりゆく八月半ば老けてゆく月
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繁る葉が返す陽射しと夏の雲風待つひとの襟元の艶
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見つめると遠退くように見える空遥か東に光溢して
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影は黒青空をゆく鳥の背は秘密の色に耀いており
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キィキィとさびしげに鳴く自転車で進んでくんだそれでもきっと
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砂嵐たたなくなった真夜中に行き着く場所を見失ってる
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あおみどり返して光る甲虫の羽程の嘘ひとつわたしに
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降りそうな空に揺れてる斑入りの葉風は身体を透過してゆく
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居なくなるその事ばかり考えて噛む米粒のほのかな甘み
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鎧とも呼べない殻は湿ってて甲殻類の死骸の匂い
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他愛ないお喋りたちは散り泥み心に積もるふかふかな土
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