Utakata
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うたよみん終了にともない移住です。
よろしくお願いします
基本、絵を描いたり短編でも書くような気分なのでフィクションだったり違ったり。
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朝焼けに鉄塔の影縫ってゆく鳥も気楽に飛んではないよ
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麗らかに春は呼びます窓の外淡い色味の手招きの影
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限られた君の私の出来ること押し込むようにペダル漕いでく
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寂しさを言い訳にして抱き合ってさらに寂しき三月の月
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光る海春先の空青い空淡き希望の粒子散らばる
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春毎にしたためたくなる手紙には拝啓かしこ蒼いインクで
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夢虫は冷たい海の底を這い月への道に飛び魚の影
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尽きかけた冬の寒さの空の色君の瞳に映る茫洋
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落ちているマスクの皺のより方が傷害事件の動機だったり
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陽の色がかわりかけてる橋のうえ伸びてく影にひかれて歩く
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重たくて落とす視線のその先にアジアンタムの茂みは揺れる
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抜けてゆくイヤホンからの吹く風に心転がす知らん顔して
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高速の帰りの灯とか夜影とかどうでもいいことばかり残って
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早朝のラジオの声はずるいほどあの人に似て闇は藍色
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体温の触れあう距離にいてほしいそんな我が儘言えるわけなく
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ケータイをチャカポコ鳴らし帰り道国道はほら夕陽へ続く
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夜明け前気温の底に霜の道微塵の光 痛む逆剥け
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たえきれずきみから溢れるひとしずく海と呼ぶには昏き透明
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みたいのはちょっと奇跡な物語遥か山より風花届く
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生きているあかしとしての放熱に触れたき夜の静かな鼓動
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ふゆがれのひなたはどこもふるさとのうつむくひとの目尻の陰影
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未だ知らぬきみの言葉に耳すますひどく澄んでる空が降ってる
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一粒が文字の砂丘を越えてゆく砂漠の空に満ちてゆく月
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吐く息に逃げてく熱を感じてる俯かず見る灰色の空
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帰ろうよ、今日の心の着地点探しあぐねる誰そ彼の道
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輪郭のはっきりとした暗闇をしばらく歩く君去りし後
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