Utakata
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ねぶそくサーモン
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枝豆もアイスクリームも先輩も凍ったままでずっと寝ている
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片付ける誰かのことが気の毒で
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グラムで生きてたかった
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大丈夫とぼけたふりして蓋をして隠したナイフでじゃがいもを剥く
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ありふれた変化に怯え不確かな愛を片手に俯いている
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あまりにも無気力なので冒頭五分ゾンビが来ても動けない役
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氷点下ひとりの温度に慣れすぎて柔い炎を恐れてしまう
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傷付いて穴ぼこだらけの心臓で生け花をするマリーゴールド
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ひとりぼっちだから月すら眩しくて闇に逃げ込むくすんだ鼠
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「異常なし」そうかこれらの苦しみが正常なのか朱色の街
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春の雨「灯りの電話」繋がらずよく鳴くねこのYouTube見る
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透明な言葉で刺され適切な治療ができずずっと生傷
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何一つ良いところなんてないけれどなめらかなのでゆるしてほしい
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まだずっと眠ってたいのに春が来て 伸びた前髪枯れたサボテン
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寝不足で愛情不足で腹ぺこで 人の形を間違えている
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おれたちさ、正しくなんて無理だから 汚泥の星で生きていこうね
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完璧でいられぬ僕たち私たち四角三角円筒の群れ
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憂鬱の海に溺れたたましいをもみ洗いして天日干しする
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思春期にくずれたケーキを持ったまま 何にもならない空を見上げる
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眠れない夜に旋律響かせる nichtとnightは似ており虚ろ
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寒いので冬眠させていただきます ひとり宇宙で春待ちロケット
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七階から見下ろす夜の駐車場「とまれ」の三文字白く光って
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包みこむ陽だまりの様な温もりが愛だか春だかわからずに泣く
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混沌と嘘に塗れたこの星を「カラフル」と言う君の光輪
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こんな秋のちょうどいい日に死ねたなら金木犀と、ごめん、冗談
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檸檬の檸の漢字を日記に書いたとき潰れてしまったちっちゃな心
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度をなくした景色はすべて曖昧でわたしもねこも融け合っている
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ツキが無ェ、月も無ェって言いたかったのにそんなに眩しく照らしてくるな
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ほんとうはぼくたち魚だったのにヒレがないのは少しさみしい
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1999年あの夏に終わらなかった世界で食らう芋スイーツ
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よく眠り食べては眠り息をするちくわの穴に吹き抜ける風
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