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川縁は 熊にとっての 生活路 この世は檻無き動物園
10
生ゴミで肥料を作り 資源収集工夫して ゴミ袋減
9
野に還る耕作放棄畑には黄色が満ちるたんぽぽ群れて
19
枕花 百合の花粉が床に落つ花瓶の水はそのままの朝
12
かっくんと顔を真上に振り上げて錠剤を飲む 父のしぐさで
17
どこかしら気持ち良き風
漂
(
ただよ
)
いて昼日中そぞろ歩く楽し
25
目でも
食
(
は
)
む 創作懐石 ひと皿に なんと鮮やか 初夏の彩り
18
悔しきは己が心にありありと描けぬ内は何の役にも
11
透明な人間だって諦めて生きてきた のに きみと目が合う
14
うしろ髪 しなやかに揺れ 振り返り 香漂い しばし佇み あおい春帰る
5
薄墨流し 山の端かすみ 朧月 桜散る野辺に 友懐かしみ 坐して酒酌み 静心
4
一時か 後の己の 糧なのか 便利なものは 使い方ひとつ
14
縁側で
三
(
み
)
つに髪結ふ母が手の刻まれし皺 幾春越えて
31
時を得て 紐解れたり 花蕾 春をせしめて 立てば芍薬
13
冬の毛を
濾
(
こ
)
し取るブラシ 我が猫も綿抜きの如 換毛の時期
34
ランチ会 おしゃべりつまみに四時間 気長に待てり 次なる料理
12
銀座線東亜最古の地下鉄に 白煙立ちて足留めの朝
24
故郷の思ひで辿る旅終へて夫とねこ待つ家に帰へりき
23
季の移る境に
身体
(
からだ
)
慣れぬ折 躑躅の香り甘やかに嗅ぐ
28
日は暮れて留守を守れるオレンジの デスクライトはグラスを透かす
22
年金の金額知らす手紙くる庭の卯の花白き卯月に
20
整然と 列なす長ねぎ植へ終へて 一陣の風夕を知らせり
26
白くなく甘くもなくて温かい君との会話に加える砂糖
26
短めの自己紹介も不得手ゆへ 声だけ作る講座日初日
40
こそばゆい「あら、おくさま」のスタンプのラインは知らず難儀の妻を
27
「ツピツピ」と 何の鳥だか 日の出前 若葉🔰マークか たどたどしくて
24
生命を与ふ覚悟で詠ふなら歌の一撃ジョルノの拳
12
無駄なんだ蛙を叩けば跳ね返る跡はスコップ頭が凹み
15
さよならとシロツメクサと旅をするきみを 許せる葉風の
緑
(
あお
)
く
25
春あらし吹けや吹けやと舞う
砂塵
(
さじん
)
春風小僧の温太郎めが
23
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