曇天や じわり湿気が にじ寄り 笑顔見せたる 梅雨の花々
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脂身がずしりと沈む 締めラーメン 五十六年 若くはなくて
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スマートフォン ゆっくりじっくり 私を殺す  気付かぬうちに 太陽はない
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生まれ月 祝日はなし 梅雨はあり 心身ともに 湿度が高い
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雨宿る太き猫ぞと見しものを露のまに見ず奔る野うさぎ
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洗い物物干し台と部屋干しを反復横飛びする空模様
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梅雨入りのニュースを聞いたその日からサザンカの葉の色が濃くなる
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雨来ると 報せるスマホ 青い空 四半刻なく 白くなる空
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名作よ寂しさ紛らす為なのに君のレンズに思い馳せらむ
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鎖骨から頬にかけてがジンジンと骨身に響く恋の煩い
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ねえどこへ行こうかどこへでも行けるけれども靴が足に合わない
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霧のぼる谷の合間をぬふごとく雛を思ひて飛び立つ鳶よ
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焦点の 定まる位置を どこに置く 広い宇宙の ほんの片隅
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肩組みて『紺碧の空』歌う輪が五十六年くるりと巡る
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わが町にクマが出没していますのんきな田舎に戦慄走る
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乗り過ごす人がホームでキレている田舎の駅でごめんと思った
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安定と刺激の天秤フラフラと後ろに倒れて泣くやじろべえ
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思い出して一番最初のこと忘れないで最後のソフト麺の味
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あなたは119番通報を!あなたはシャーデンフロイデを捨て去ってください!
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飽きたくはないからどうか君たちが飢える獣でありますように
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感情のジャンクションにてまた今度会おうと言って別れたはずだ
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窓の外雨が少しも見えなくて 私は今日も傘を忘れる
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母親を虐めた相手の坊ちゃんが二重整形をしたらしい、ハハ
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聞かぬのが花かもしれず転職の友の知らせを紫陽花とまつ
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不快なる予報が続く空模様吾の不快月つとめは明けが間近で
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降りそうで 降らない空を つばくらは 高くも飛ばず 低くも飛ばず
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ゆくりなく昔の袖ぞ偲ばるる橘香る雨の夕暮れ
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ワイヤレスイヤホン電池尽き果てて有線で聴く方が音良く
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トラックの荷台で眠るアイツにも見えているのか低く飛ぶ鷹
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気まずくもありうれしくもあり妻の友とふたりで予約に並ぶ
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