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紫の 五角形が 開く朝 桔梗の花の 思い出甦りて
12
何もかも大忙しの朝時間ホットサンドに挟んで消化
13
線路端電車から見る紫陽花は梅雨に濡れてか色鮮やかに
13
雨上がり 空を見上げる 花なれど 陽の差す先は 他所でありけり
10
平穏な日々の戻りて梅雨寒の朝のしじまに鳥の囀り
36
渦巻く雨の去りて
朝
(
あした
)
濁る溜まりに
蛙
(
かはづ
)
一疋空仰ぐ
13
痛むほどミッキーのキスしていたね 優しい君と三月の僕/花粉症
3
母が煮た小豆の加減知れぬまま 汁粉の椀に白玉を沈め
17
筆折れて
八十年
(
やそとせ
)
過ぎし別邸に風涼しけれ文机あり
8
クマさんは誰のさしがね放してる?報道常にカネ向きなれば
6
鏡見て 今日が一番 若い日と つぶやきてニコッ はじまりの儀式
11
天の川
水脈
(
みを
)
より通ふ五月雨に
隙
(
ひま
)
なく落つる軒の玉水
10
身体には気をつけてねと四人部屋片奥のきみ きみが言うなよ
4
夏までに 飲みきりたくて あと少し インスタントの コーンスープを
5
雨後の公園 水玉
佩
(
お
)
びる青き紫陽花の群れ
宝石
(
ジュエリー
)
の如
22
鳴く声も飛び立ちざまも似たれども我が待つ鳶に非ずとぞ知る
5
蜘蛛みれば
生餌
(
えさ
)
だとおもふ五月雨のカナヘビ死むで三日目の朝
9
年長のこゑ高らかに吸ひこまれ運動会は梅雨入りのまへ
8
陽炎の幸のひととき晴れの日に風に揺らるる夏椿かな
30
長雨降る梢の奥に籠りつつ世をば見つめる鳶の寂しさ
3
行きたいが行きたかったに変わるのか 遥かに霞む天門山は
38
手入れなき 庭に雑草蔓延りて 無精な倅と亡き父母笑ふ
25
折りたたみ 傘を鞄に 入れている ような男が 俺は苦手だ
4
やわらかい きみのちかくに いるときは おれのきもちも やわらかいのな
2
正解が わかっていても 間違って そう簡単に 距離をつめない
2
暮れなずむ山並を背に巫女ちゃんの葬列は行く飯森の野辺
4
聳え立つ白馬岳の麓にぞ静かに眠れ甲斐信濃巫女
6
暮れなずむ飯森の野辺枯芒風に吹かれて葬列は行く
5
ドジャースの勝ちのニュースを抱いて見る夢の覚めなひ月曜の朝
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母親が「自分でトイレできるよになるから」言うの泣けてしまった/介護
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