あれこれと 嫌いな人は 数知れず 好きな人など 指折り数え
3
猛暑かな 五月のうちに 夏が来て 八月頃は 地球丸焼け
4
自転車の隊列が来る夏服で直射日光弾き返して
8
うみはきらい糞も生命も骨も溶けみんな一緒になっちゃうから
7
かわはきらい潮のかほりもしないみず生命の泥を感じられない
5
きみが呼ぶ見つめる触れる感じあう不確かなぼくが定義されていく
5
エアコンから水が垂れてるんだけども 旦那の帰宅までどうにもならず>29℃の日に消しとくわけにも‥🥵
10
「暑い日は冷たいものがいいんだよ」ラーメン食べてひとり呟く
5
明日こそはきっと何かがあるはずと信じるふりして生きざるを得ず
6
ベランダの布団も飛んでいきそうな 強い温風なり 五月晴れ
16
あの人が密かに植えたチューリップ寄り添う様に赤、黄色
8
生活に流され枯れた一輪を集めて作った罪の花束
6
僕たちはどうして音楽するのかを考えぬまま音楽をする
3
必需品食品優先するなかの夏の肌着を買う後ろめたさ
17
切りつめて また切りつめて 切りつめて 三回転めの 麦茶入れ
12
モニターの文字の言葉の友情もAI相手じゃ興醒めがして
5
ただ独りそう言う君に挨拶をする町の人もう気づきなよ
3
青色のノートをめくり綴るの流れる文字は青いインクで
5
息子見て学び直すと決意してふと気がつけば博士の半ば
7
奢れよと言うガキ大将ももう大人一歳上の上司となって
4
身綺麗にしてきた彼女見違えていつものスウェット止せばいいのに
3
街の中、知らないバスで通ること。 あなたを本気で愛すること。
3
メロンパン 知らないなりに頑張ってる  私もしょせん、人間パンだ
2
ねこの「ぼーる」⚽️ころがっている ていいち定位置に もどしておくから またあそびなね
11
関西には(今日は)黄砂来ないとキメツケて ラストの冬物ハニぽか おしゃれ着洗い
12
青空に 君の笑顔が 映えるのは 出逢う前から わかっていたよ
4
さりげなく 君傍らに 僕がいる うつろい行くは 夏の香りに
5
美しい バラの花びら 愛でるよに 自分への愛 忘れずにいよ
10
玄関の ぬくき朝の陽に 狼狽うろたえる 老いの肩先 残りし冬ゆえ
4
走る孫捜す 目と目と目と目とカメラ フレーム外れ 虻蜂とらず
8