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雨予報曇りの畑虫飛ばずどこで彼らは空を眺める
6
もうまもなくわたしの心は死にますが 抜け殻になってもどうぞよろしく
3
アイドルの過去を暴いた元カレの不審死事件は報道されず
6
感性が感情が消えてしまう前にあなたに出会えた それだけでいい
5
食卓の芍薬落ちてコーヒーへ 幸か不幸か決めかねる朝
11
夕暮れにひとつ鳴きける時鳥涙落つがに橘の降る
8
勇気出し〈ネット対面〉購入す 『指定濫用防止医薬品』/パブロンだけど…
11
油絵の
黒禿鷹
(
クロコンドル
)
に恋すれど値札の桁に息をのむかな
4
義母からメール 平仮名だらけ誤字だらけ 愛おしい文字 そこに義母が居る
15
あとがきに加える言葉探りつつ 終章開く 筆の運び路
10
怖いほど性格分析当たりけり 次の飲み会断るが吉
9
ふと思う あと何回 共に食す 一回を大切にと 心に誓う
10
願わくば 時を巻き戻し 君は何を 言いたかった 何をしたかった
10
カラオケ後 サーティワンのチョコミントを食みつ 友と積もる話をす
23
ひさかたに静けさ恐れ向かふ先老いたる幹の地に還りけり
4
刺す糸が交差する時きみ想う結びめ作って未完成のまま
19
白寿の義母 ひたすら前向き今日を生く 笑顔の裏に幾多の苦隠し
17
夜学の灯 部活の劇にはまる君 ナポレオン墜つにわが身重ねつ
18
ここ5年 なんてことない 日々だった 別れて欲しいと 言われるまでは
4
気を吸へば太極拳の声響き朝の
静寂
(
しじま
)
をセキレイの跳ぶ
28
気づかぬも守りに入る吾の世代 らしくないねと笑ふ飲み会
37
居座りて 夏風邪いまだ癒えぬ身の 若き日遠く齢を嘆く
19
契り夜の寄らば募りし月ほどに高き思ひの心地こそすれ
19
逢えぬ日の満つる心を寄せ合えば月詠むごとに影ぞ恋しき
19
束の間の別れの笑みを逢う日まで抱きて満ちる我が心かな
15
葉先より幾万の月が滑り落ち 音なきままに 夜明けを濡らす
13
宇宙
(
そら
)
の果てから届いた手紙に文字はなく 時空が歪む音だけ聞こえる
3
染みていく 渇いた心にあなたの声がやさしく溶けてわたしを癒す
4
人伝いに語られる自分がみじめでも わたしはわたしを誇りに思う
3
叫んでいる 夢の麓で足踏みし 変わらぬ今日に失望しながら
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