飛鳥
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ときどき描きます。たまに地元民しか分からないことを言います。

ひなたでは暑いんだけど日陰では寒くて 僕には居場所がなくて
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陽の当たる場所であなたが傍にいて 絵に描けなかったしあわせがある
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『死にたい』にわけなどないが 『生きる』にはわけがあるから結ぶ靴紐
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夕暮れをひとりじめする 明日には消えゆくものがあると知ってる
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半袖がすこし涼しい夕暮れをひとりじめして夏はおしまい
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『遅くまでありがとね』って遅くまで起きてる人から添えられる愛
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誰もいないエレベーターが好き きっと、空の先まで昇ってくれる
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爆竹の匂いが残るこの坂を 今日はひとりで下っています
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教会も指輪もドレスもなくていい 折れない言葉をあなたに捧ぐ
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八十の夏を数えた ひとつめは「あの夏」でなく 地続きの夏
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「ごほうびを どうぞ」のあなたの愛情で わたしが未来に繋がってゆく
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寝る前にキスをしましょう ひとりよりふたりのほうが生きていけます
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「バス来たよ、気を付けてね」を疑いも確かめもせず 雨の日だから
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歓声の余韻が芝生に溶けてゆく ここは地獄の80年後 / ピーススタジアムにて
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かなしみを きれいと呼んでもいいですか 大事にしていていいものですか
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今はただ 涙のような雨が降り まちが凍えていくのを見てた
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逃げたこと だめだったこと 並べたて 自分をきらいになっても 満月
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悔しさは 飲み込めなくて吐けなくて 噛み砕くにはまだ弱くって
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下書きをきれいにしたけど送れない 宛て先のない気持ちを囓る
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まだすこし、すこしあかるい空があり 明日はあなたに会えるでしょうか
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三日月と あれはオリオン、ストーブの匂い お手々をつないで帰ろう
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そうだった、もうツイッターないんだった イオンは未だにジャスコだしさぁ
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言うことを聞かないPC宥めつつ 過去と未来を入れ替えていく
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どうしても別れの多い冬だった さよなら さよなら 手を振る 届け
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街中まちなかでクリームソーダを見かけたら 必ず私を思い出す魔法
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まっさらに何も持たない青い空 どうでもいいことだけをつぶやく
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「それは僕のナポリタン用タバスコで、君のサンドは既に辛いよ」
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「梅の木の、つぼみが開いてうれしいの」「気付かなかったな、朝が楽しみ」
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「分かるよ」と絶対容易く言わないで でも君だけは きっと分かって
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「どうした?」じゃなく「どした?」って訊くとこが 好き  洗いざらい白状するね
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