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働き手 金の力で むしり取り ふる里は失せ
「ああ上野駅」
(
★
)
★ 伊沢八郎さんのヒット曲
11
かどかどにモッコウバラの家ありて日暮れのまちを春は過ぎゆく
19
まだ卯月となりの部屋にうたた寝の夫のクシャミ二つ三っつと
31
頑張って一番きれいに光るから真砂の中から僕を見つけて
9
受診へと施設の
義姉
(
あね
)
をドライブに 何処へ行くのと繰り返し問う
31
晴天のながれる車窓にはこぶのは千の足取り千の思い出
11
湿原に 可憐に咲いた ハルリンドウ 静かな山に 清流の音
37
大ぶりのタケノコの皮ムキ取るとマッチョではなくかぐや姫様
21
春風が消えゆく昨今 無情なり想い馳せるは朧雲
7
前を行く若い女性がムリと言う 続く青年うつむいたまま
11
大きくは決して漕がないきみたちもいつか漕ぎ出す
鞦韆
(
ぶらんこ
)
ゆれる
15
疾風が どんより空を 消し去りて 晴天の果て 山は
燻
(
くすぶ
)
り
15
紫の雨降り
初
(
そ
)
めて
幾年
(
いくとせ
)
か彼逝きし日はあかねさしつつ(四月二十一日プリンス命日)
14
「いちおミニ」 何度も言ったきみのこと ちっちゃいけれど おっきかったね
5
キャンバスに赤が弾んで
迸
(
ほとばし
)
る 心室みたいなきみのアトリエ
28
死を知らぬ子は震えながらドクターヘリに「かっこいい」と呟きたり
7
風を避け若葉マークに尾を振る小江戸の鯉のぼり
6
捩花
(
ねじばな
)
を じっと見つめる その不思議
螺旋階段
(
らせんかいだん
)
登る虫いて
19
逆流が口に残ったシャボン液君に合わせて笑うと苦い
6
揺られて1時間 あなたは頬を濡らすけれど 大丈夫、私はここにいるよ
5
昼餉あと机に沈むひと時は生きる為なりなんちゃって歌
15
目の奥におおきな海がすんでいてたまには会いに来ることもある
10
過ぎた恋 取れたと思った かさぶたが そぼふる雨に しくしく痒い
21
窓外
(
そうがい
)
は春晴 傘持参迷ふ 抜き打ち雨予報に戸惑ひ
28
拝島のフジを見にゆくバス旅の二十二分のゆらりにふたり
21
血 うすくて 献血できずに 帰されて 早めのお昼はレバニラ炒め
40
締切が 明けましておめでとう今日 風と緑とご近所 詣で
28
夢の夢
果
(
は
)
てての舞いを 見納めて 人生重ね 桜人たち
18
「過剰なる買い占めやめて」と繰り返す胚芽押し麦明日無いかも/ラジオ後発地震情報発令に
23
壁塗れば要らぬオヤジは成増へ荷送りをしてオカン屠蘇呑む(百人一首・二十)
6
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