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花壇をば逸し 雑草に紛れて 立ちぬ白百合 ランプの如く
26
時のない迷宮世界ひとりいて静かにおどる夏の少女よ
11
薄黄の オクラの花が 咲いた朝 寝ぼけた声で カラス起き出す
24
缶捨てにいけば日はまだ高くありお盆なかびの風もほろ酔い
6
さっきまで三人だった風呂上りゲームをすれば二人の世界
7
雑草とよべばずんずん生えてくる陰日向ない砂利の道でも
16
花火咲くお盆の孫の浴衣にもひとりの秋の風が忍びぬ
30
見つめればアイコンひとつにこめられし光と陰の中に溶けゆく
24
明け方の空に
解
(
ほど
)
ける雲の背を追いかける夏 見つめるわたし
18
盆の夜に 孫らが集いて手花火の 揺るる閃光至福を覚ゆ
17
東雲に 茜さす畔 虫の音の 袖振るごとく 明ける朝日よ
12
指切りできみと交わした約束にわたしはずっと支えられてる
33
夜なべして園用バック縫った日の記憶と今の時空が絡む
31
初孫に肌ざわりよい綿糸で編むおくるみの編みづらきこと
30
これ以上落ちぬようにと指先でつまむ夕日に
烏
(
からす
)
が身投げ
4
健やかな呼吸を吸って吐いたとき たんぽぽの綿が飛ぶのを見た
6
巡り行く 墓を終いて 城終い 土に還りて また再生す
14
しのぶれど 色に出でにけり 我が恋は 祭りの
灯影
(
ほかげ
)
君を数えて
9
秋立ちて まだ夕風の 涼しさに 袖振る人ぞ 夏を惜しめる
10
立秋の 櫓太鼓を 囲ひぬる 踊る阿呆と 見る阿呆
8
自由など 国の規定に 縛られて 池の鯉なる 日本国民
15
ばーちゃんが好きだったなと思い出し お盆の風に てりやきバーガー
20
捨てらるる時も少しは在りぬれど拾われた日の多く世は幸
26
高き値のサプリを買わず沢山の野菜を食べて開通の朝
16
発言の辻褄合わず空を切る早苗に頼る日本国民
16
底浅き鉢に根を張り赤花が咲き世を照らすフランネルかな
15
瀬に流る定め無数の舟の灯へ慰霊す人も鎮める心
21
各々に育つ差が出て細けれど摘めず回顧すジニアとの日々
16
降雨帯流れる場所が移行せり日本の四季の無きを案ずる
20
鼻すする小寒い朝に満ちる香はぽんぽん咲きの菊と分かりぬ
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