ほほえみと たがえさせたな ひのひかり おいかけ干せば まだらにぬれる
24
おとなりは 五パー︵セント︶なんです おたくでも。寄付金あつめの 口調で トランプ \防衛費
15
市役所が訪問に来る青しそと赤しそスカッシュ選んでもらおう
24
せめたてて あみどのちょうを そとにだす 子ばなれてなんかは もっとたいへん︵?︶
13
シェルターに持ってこれずに悔やむのは本の山々そしてアルバム
23
クーラーで冷えた体に強い酒 これって実質ロシア人かも
11
意外だな今日は雨って聞いたけど 俺をたばかる合間の晴れ間
7
絡みつく熱気なけれど湿り気の何を忘れたもどり梅雨の空
17
ふるさとに帰ると決めて初夏の駅 遡上してゆく鮎でありたい
25
悔いのないように生きたい この人生 全力全開で 駆け抜けてみせる
23
こんにちは遠くにおらす蝶々さん 菜の葉に飽いたらこっちにおいで
8
行けばまあなんとかなるよ令和だし手ぶらで入れる病棟もあるし
9
明け方の むずかる如し大雨は 止みて朝には 笑顔の日差し
27
汝戰に征かず懸崖の菊一輪取つて曰 特攻隊につづけ、と
9
額縁の祖国 祖國と違へつつ昇降口ゆ突き落とすへ列車
6
愛賊の偽造国家に祝はれて額縁のなかの平和を戰前とふ
9
浅き憂國 日本第一義の神とは偽救世の主に他ならず
8
われはわれ愛せるものを撃つわが名とは國體、國家なり
5
暮れ方に庄内砂丘の天辺に見る燃える太陽日本海に入る
11
海釣りに今朝も三時に船宿へ右舷のともの 釣り座取らんが為に
12
鯵釣りに浦賀沖にて糸を垂らせば巨大なたらいの如き油送船タンカ− 迫る
12
ひさびさに 行ってらっしゃいの ちゅーもした しばらく時間が 合わなかったからさ(よい傾向)
17
早起きは三文の徳 以上だね なんだか旦那と 会話も増えた?
18
あぁひどい長靴の口に容赦なく飛び込んで来る豪雨や豪雨
25
不意に来るすすべ無いよな雨風あめかぜと息苦し程の湿度にまい
24
夕立の名残なごりは軒にしたたりて雲遠ざかる蝉の諸声もろごゑ
24
梅雨明けがこれまでになく早くてもセミの初鳴きいつものとおり
19
暗黒のけむりの如き排気ガス バス発車時に吐き出されおり
26
イタリアンブレインロットが流行る組知らぬ先生子に教わりぬ
15
七月号表紙デザイン夏の朱へ結社デビューはいよいよ次号
13