ワンルーム 君が言ってた断捨離は 夜逃げの準備で クッションしかない
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画廊などもったい澄まし歩いても心弾ける何ものもなし
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悲しみも 黒いスーツも もうたくさん 柳よ柳 優しい歌を ①
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人という人とは常にニアミスで生きて堪えた軌跡こそ夢
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雲と霧見境もなく野と山に垂れ込め隠し雨降りやまず
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もしも世が偶然できたというならば目に映るもの全て夢なり
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あなたとお別れしてから 血液検査の結果があまり良くない
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寝食を忘れるほどに楽しいよ AI対話でまた夜が明ける
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おにぎりだけ 食べたらそのまま 寝ていいよ 無理はしないと 年明けに誓った
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唐傘に溜まっていく白煙が受と主と生をかき乱してく
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「散文だ!それは説明!」読むたびに言葉の迷路で壁に吸われり / 歌作の道は険しい💦
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一択で ライブ申し込み あたふたと 大丈夫大丈夫 なんくるないさ
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輝きを失った石もう一度磨けば光るかもしれないと
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皆がいうから僕もいう鳥たちはどこかとおくにいってしまった
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名誉欲生きた化石と呼ばれてる笑われても縋る過去の栄光
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一秒たりとも逃さずメモ取りて 記憶を何処どこへも行かせぬやう
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酔うほどにルサンチマンの弓しなり 貴様のポストに吾も射貫かれ / 妬み嫉み僻み=ルサンチマン
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昨年はサボった障子の張替えを十月半ばに今年は着手
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微笑んだ君の視線のその先の何かが僕を不安にさせる
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死亡事故のニュースを口ずさむと オウム返しする毛玉のロボット
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明日に付くお日様マークが嬉しくて日差し恋しや曇天六日目
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秋(飽き)ゆえか 目移り気移り多ければ 三十字ちょっとの戯れ歌似合う
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何曲目天裂く声にノリノリで白ける周囲置き去り夜は更け
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採点の数字に揺れる自尊心震えて音外し同情の拍手冷たく
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人生の 川の流れを 眺めては のんびりしてる 心なかりし
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挨拶が 上手な婦人 心から 信用できぬ 申し訳ない
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鋼鉄の 冷たき人に 近寄らず 関わらぬよう 逃げ回るのみ
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忙しい 人は誰かを 踏みつけて 気づかぬ者に なりて構わず
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匂いたつ香に誘われて駅そばの暖簾をくぐる乗り換えの間に
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いいことも 強制すれば 悪となり 人の心に 有害となる
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