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趣味でぽつぽつ、短歌をつくっています。
よろしくお願いします。

ハム、チーズ、トマトと昨日の後悔をパンで挟んで咀嚼する朝
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梅雨入りを待たず降り出すなみだ雨 きっと誰かの涙のかわり。
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不器用な僕は恋文のかわりに、真っ赤なアンスリウムを君に。
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続編が楽しみだった日のふたり しのびひとりレイトショーの
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五月雨は そっと世界を湿らせて 未だ見ぬ夏の訪れを待つ
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振り向かぬ人を追い続ける人を、追い続けまるでメビウスの輪
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すくい上げ、落とされてまた、拾い上げ そのボロクズの名は恋という。
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またひとつ年を重ねた春の午後 霞の向こうの明日を見つめる
10
ミルクティー ブームなんです 紅茶葉を 大事に蒸らし 甘やかす午後
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渡せない 鞄の中のチョコレイト 苦くて泣いた  あの青い春
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これからの 君が歩んでゆく道に 温かなが 差しますように
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驚いてほしくて切り揃えた髪、マフラーに埋めあなたを待つ駅
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新春の 生まれたばかりの 朝日浴び 生まれ変わってくれるか私心
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真白な猫の毛並みをお手本に 清くフカフカ生きると誓う
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吹きすさぶ木枯らしと照る太陽と、折り合いをつけ11
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日曜の朝は作り置き準備 それで大人になったつもりに。
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嫌いなら、ダメならハッキリ言ってほしい ちゃんと見えないとこで泣くから。
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いつのまにあなたが遠くなったのか 寄り道なんてしちゃいないのに。
11
君のに映る数十秒間は 私は誰より幸せ者だ。
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〝天高く馬肥ゆる秋〟あゝ無情 肥ゆるのは馬だけにあらずや
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三毛猫は、我がまま気ままなお嬢様 だけど一番寂しがり屋さん
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赤い糸 なぜ糸なのか どうせなら 可愛いベロアのリボンにしてよ 
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十月にしては眩しいの下で、ふとよみがえるあの夏の日。
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酔っぱらう、気がつきゃあたり一面に、朽ち果てたまま短歌うたが転がる
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「今週の休みは何をしているの?」聞けない程度の関係と知る。
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テレビから流れる〝真夏の果実〟聴き、泣いちゃう程度は君が好きだよ。
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手の甲を 枕にしている 毛むくじゃら しびれの痛みも 愛おしい哉
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数ヶ月前のふたりに戻れたら、そしたら私、えるのかしら
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なんとなく 真っすぐ帰る気にならず くあてもなく 夜を回遊。
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酔いどれて ふわふわとして んだ歌 素面シラフんで 冷や汗をかく
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