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鉄格子 味噌汁かけて 錆びさせた 月夜に笑う 決行は夜明け
4
ミニとプチどっちもいいね可愛くて今年最後のトマトは真っ赤
15
実践す腹七分目の食事にて心の無駄が削がれてくよう
24
バラードを 聴きながら 食べる ハンバーグ いつもよりちょっと しっとりしてる
8
施設より転所の
義姉
(
あね
)
に付き添えり そこに残し来不安な人を
28
電柱に 巣がありますと 貼り紙が 見上げた先には 針金の巣
7
ストレートネックで首が痛いけど君の歌読む秋の夕暮れ
18
たんぽぽの綿毛が風に運ばれて私はそれを受け取って吹く
10
廃屋に子ら置き去りしゴムボール 苔むしてなほ毬藻に似たる
19
見たものをシリアル繋ぎ振ってゆくただそれだけの情景素描/短歌
16
生焼けの夕焼け雲がゆっくりと流れる上を行く定期便
18
何思う 釣瓶落としの 秋の陽を ひとりベンチで 眺める老女
14
絶不調こらえた夕の自己褒美スーパーカップクッキーバニラ
17
あどけなさ 魔性の顔を 併せ持ち 巧みに操り コロリと落とす
#
こう器用ではない
11
賢しらに「パーパス」なんぞ議論する 阿呆な会社の気障な経営者
9
三日ほど食わずにいても平気らしい 我が家の亀は飼い主に似ず
19
永遠でないものばかり
白百合
(
しらゆり
)
の残像光りつつ薫りおり
19
お湯割りはまだいいかなと思うなら秋もまだまだ前半だろう
13
薬局にニベアデザイン缶並ぶ冬の足音遠く聞こえる
14
減量は判定勝ちでもいいじゃないKO勝ちを狙わなくていい
27
チャッピーをセコンドにつけ減量という試合は続く負けるな自分
24
君に問う 咲いたか
否
(
いな
)
か 菊のこと 色も問うたは 青き春ゆえ
13
来週の 嵐の予感 スケジュール 今のうちにと 稟議書作成
14
大根を 二本貰って 悩む我 おでん以外で 何に使おう
24
コンビニで 大人のファミチキ 食べたいと 大人二人で 悩む十五時
20
雁音
(
かりがね
)
は 形にすれば 鋭いが 形にせねば 冬が来るなり
9
その体ほどの世界を知らずして王様のごと駆けてゆく君
11
堂々と道で寝転ぶカマキリに空気を読まぬ強さ危うさ
11
コロコロと笑いひろがり居るだけで しあわせ運ぶ
孫
(
きみ
)
たちって凄い
22
帰る雁われも旅人帰去来(かえりなん) 今宵の宿は何処なりしや
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