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供え物の 処理係に 任ぜられ 務めて食うも 盆明け危うし
4
銀翼は貞山堀を掠めたり 松原の跡ようよう緑に
5
墓脇の 田の穂出るを 見届けて 盆きたりたるを しみじみ偲ぶ
9
換気扇扇風機2台冷風機風が多いな実家は
2
芥子粒のごとく小さき梅肉の沈むこぶ茶をかき混ぜて飲む
16
「自販機」と呼ばれた私 探してる時にかぎって見当たらぬゆえ
19
東より西へ過ぎ行く台風を富山の海老が跳ねて見て居る /台風15号とシロエビ
11
凄まじきダッチロールの映像も朧に八月(はづき)十二日来る /一九八五年日航機墜落事故
9
俺の母、癌だったんだ 二の腕がいつもの倍は網戸に食いこむ
4
姑は鎮座まします本尊さんほっとけほとけ
汝
(
な
)
れも行く道(あやめちゃだめよ)
2
ワレワレハチキュウジンダ 阻止するど!これ言い続けて地球温暖化を!
1
「ワレワレハチキュウジンダ あっ行ってもた さぶなったら治ったか熱中症」
2
「頑張ってください」の「い」で覗く歯に噛まれたがってる左手を振る
3
うつろひは声の中にはありません ただ求めてる午前六時の
2
君がいて、冷たい音に流されて 触れた数だけ君がいなくて
1
塵だてら燃え落つ時は煌めいて勲章戴く 流「星」の名を
4
四階の音楽室より見とれたり部活終わりに富士の借景
14
望月を眺むる先に光りありUFOのごとやがて消えをり
5
カルピスの濃さで感じる幸せをあの日の友と分かち合えれば
6
角砂糖溶ける間際のきらめきに 憂鬱ひそむうつろなる水
2
星が降る夜にあなたに会いたくて海の幽霊窓辺でねむる
3
これはおくすりだよ 食べ過ぎるなよと 祖父から貰ひぬ マーブルチョコ/幼時
19
みちのくの
即身仏
(
ミイラ
)
鎮まる板敷に
番
(
つが
)
う
椿象
(
カメムシ
)
来世を想い
10
そよ風が お盆休みに 正午過ぎ 行かねばならぬ 放課後クラブ
2
時来たる!起て
唐土
(
もろこし
)
の農民工 汝ら既に失うものなし(二度目は喜劇として)
2
夜中ふと 目覚めてプスプス 音がする なんの音だろ ねこの寝息だ
23
日本の
金
(
きん
)
掘る手は外資 誰の
金
(
かね
)
沈みゆく日の 寂しさかな
1
採れたての野菜はカボチャのみとなり御先祖様へ供える夕暮れ
7
盆が来ていつもの茶店人が消え 手持ち無沙汰のマスターひとり
24
戦争の特集聴かなきゃ聴いとかなナイター逃げ場に連日連夜/ラジオにて
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