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十二月未だに雪は積もらない果たしてサンタは来れるのかしら
11
あなただけ最終列車に飛び乗るの?私はひとりで夜明けを待つの?
8
列を待つ院の受付受け渡し微笑みひとつ光はそこに
18
立ち枯れたうへはんぶんの鉢の菊 ふんばりどころまうすぐ冬至
17
宇宙力 人はふわふわ無重力 銀河の核はブラックホール
14
薄日さす
東
(
ひむがし
)
の空を見上げたり ひとつ伸びをする ねこが見ている
17
ねこといふ いきものなれば きまぐれで かわゆき存在 枕とられても
19
ゆで卵しながら HUNTER×HUNTER追う ネフェルピトーの禍々しきこと
12
お年賀を 一枚だけ急ぎ 書きました 楽しみにしてくれると聞いて
20
ラジオから陽気なクリスマスソングノリノリで作るきんぴらごぼう
25
やすらかに息づかいさえ聞こゆればそばにゐるだけそれで足りたり
33
あと
5
分・・朝は布団の芋虫で今日もきちんと羽ばたかなくちゃ
24
レポートを二本提出 改めて課題三本 明日はプラゴミ
27
めしくれと足絡みつく猫蹴って母のご飯の準備を急ぐ/君等2番目
23
どんな声貴女に伝えたいのかな この問いを解くために今日も詠う
12
ほお紅く染めて抱きつく妹が本当はいそうな雪の降る午後
36
体調を気遣ふ義母に勧められ 毎朝プルーンを白湯で割り
27
粉々のポテトチップは捨てられて講義終わりの教室静か
28
「もろびと」を聴くとなぜだか思い出す シュワルツネッガー元気だろうか(しゅわあしゅわあ)
16
爪研ぎの犠牲になった畳たち今朝毛羽立って足裏を搔く
25
六時半明るくなれば見えてくる昨日から今日外のありさま
19
払暁の東の
昊
(
そら
)
に針の月 ほどなく消ゆる年の暮れかな
25
真つ暗のファミレス横に熱心な作業者なのかどろぼうなのか
14
冬の風邪 長引く
妻
(
きみ
)
の 横顔に 憂いの
皺
(
あと
)
の またひとつふえ
24
この頃はよく夢を見る大抵は回廊にいる地下牢だろか
17
闇を抜け救急患者の呼ぶ声に仮眠の女医は夢を払いぬ
29
またひとつ無秩序退治ゴミひとつ拾って捨てる抗っている
20
病みあがりリハビリジムの笑顔にも立てば千鳥の震える枯野
35
正月の しめ縄飾る南天も ムクドリ群がり丸裸なり
21
寝つかれぬ
虎落笛
(
もがりぶえ
)
をも聞こえぬ夜三十一の糸編んではほどく
37
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